静岡市の河川敷が台風の影響で来年8月まで使用できない!?市の担当者にその訳を聞いてみると…
「普段はこの安倍川、所々中洲のようなものが見えるんですが、きょうは川幅いっぱいに茶色水が海に向かって流れ込んでいます。」

先月、県内に大規模な被害をもたらした台風15号。
その爪痕は1カ月以上経った今も色濃く残っています。
栗田麻里アナウンサー:
「安倍川の河川敷にあるサッカーグラウンドです。こちらご覧いただくと地面が大きくえぐれていて、またゴールポスト下のコンクリートがむき出しになっています」
以前は子どもたちが元気に野球やサッカーなどをしていた河川敷のグラウンド。
大雨による川の増水で、スポーツ広場の多くが冠水し、一部が陥没するなどの被害が。
当面の間、使用ができない状況が続いています。

安倍川流域の全てのスポーツ広場が被害
静岡市スポーツ振興課 小山貴史 主任主事:
「河川敷地内に水が入ってしまい、場所によっては大きくえぐられているようなグラウンドだったり、土砂が堆積してひざの高さぐらいまで土砂が積もっているようなところ、その2パターンですね」
安倍川流域には静岡市が管理する19カ所のスポーツ広場があり、そのすべてが被害を受けました。
1カ月の間に復旧できたのは3カ所だけ。残りの16カ所は現在も使用できない状況です。
普段グラウンドを利用していた人は・・・
利用者:
「子どもが土日はすごくにぎやかだが今はそれがない。早く土を入れてならしてもらいたい、みんなが使えるように。」

市の担当者にその訳を聞いてみると…
市によると、台風15号による被害が広範囲で大規模のため、都市災害復旧事業の制度を利用し、国土交通省の補助を受けて修復を行う予定だといいます。
静岡市スポーツ振興課 小山貴史 主任主事:
「被害状況から見て、市の予算だけで全てを修復するのが難しいと判断して、国の補助を受けられる都市災害復旧事業という形でほとんどの広場を修復していく」
修復が終わり全ての広場が使えるようになるのは来年8月になる見通しだということです。
静岡市スポーツ振興課 小山貴史 主任主事:
「補助を受けるにあたって被災状況の保存が必要なので今のところほとんどの広場で修復が進んでいない。日常の一部として利用してもらっていたのでそれがなくなってしまっている状態。そこに関しては非常に申し訳ないと思っているので迅速な復旧を目指して取り組んでいきたい。」
