連日の暑さで車の故障が相次ぐ エアコンの故障だけではなく高温になる車内ではこんな危険も
1日も静岡県内は熱中症警戒アラートが発表され、各地で30℃を超えました。こうした連日の暑さで車の故障が相次いでいます。
連日の猛暑から一転、1日の県内は・・・
和田佳代子記者:
「きょうは雲に覆われていて気温も30℃に届きませんが、湿度は70%を超えていて、蒸し蒸しとした不快な暑さです」
上空の寒気や湿った空気の影響で雲が広がり、1日は、県内全域で湿度が高く、蒸し蒸しとした暑さが広がりました。
静岡県内の最高気温は、浜松で35.3℃。天竜でも35.1℃と猛暑日となりました。
その他静岡市で33.5℃、三島で34.7℃と、県内19の観測地点のうち、17の地点で30℃を超える真夏日となりました。
また、1週間連続で熱中症警戒アラートも発表されています。
街の人は…。
藤枝市民80代:
「きょうは曇っているから少しはいいかと思ったが、湿度が高くて。歩いていてもタオルなければ歩いていられない。暑くて暑くてとにかく。マスク外しちゃった」
静岡市民30代:
「体感温度的にはそんなに高く感じないが、蒸し暑さがすごくもわっとしていて」
1日県内では熱中症で14人が搬送され、うち1人が中等症です。
車のエアコンの故障相次ぐ
連日の暑さ。
その影響は意外なところにも出ています。
アオキ電装工業所 青木政仁社長:
「一番多いのはエアコンのコンプレッサーが多い。暑さによって負荷が大きくなって、ダメになってしまうのが多い」
静岡市内にある車の修理会社。
暑さによって車の部品が故障し、修理依頼が急増しているといいます。
アオキ電装工業所 青木政仁社長:
「暑くなってきてから 徐々に増えてきて 今が一番多い」
Qどのくらい増えている?
「4月と比べると 3倍ぐらい」
7月以降、依頼の数が急激に増え、これまでに30台以上の修理依頼を受けたといいます。
数が多いため、作業予定の車もまだ多く残っていました。
特に故障したエアコンのコンプレッサーを交換する作業が多いそうです。
アオキ電装工業所 青木政仁社長:
「コンプレッサーが作動しない状態でこの新品コンプレッサーを変える仕事待ちの状態。このままだと交換できないので車両をリフトアップして下からの作業になる」
コンプレッサーとはガスを圧縮して冷たい空気をつくる機械のこと。
暑い夏には必要不可欠な部品です。
アオキ電装工業所 青木政仁社長:
「これですね。これがさっきのコンプレッサー」
他にも、暑さで上がったバッテリーの交換も多いそうです。
長時間のアイドリングを減らしたり、駐車する際にはエアコンやライトなど負荷のかかるものを消してから、
エンジンをとめることが、部品を長持ちさせる秘訣といいます。
アオキ電装工業所 青木政仁社長:
「車は走行して走行風が当たって走るものなので、止まっている状態で使うものではない。その辺を気を使っていただければ、他の消耗品も壊れなくて済むと思う。
エアコンなど シーズン前に ガス漏れやガスの補充のチェックを先にしていただくと、夏前には快適に乗れると思う」
さらにはこんな危険も
車をめぐる“危険”はこんなところでも…。
炎天下に高温となる車内。
ダッシュボードにモバイルバッテリーを置いたままにした実験映像があります。
置いてからしばらくすると、だんだん変形していきます。
そして、白い煙が出始めた直後・・・
(モバイルバッテリー爆発音)
激しい爆発とともに大きく炎があがりました。
NITE「製品評価技術基盤機構」は、モバイルバッテリーやスプレー缶などは熱の影響で発火する恐れがあると指摘。
高温になりやすい車の中に置いたままにしないよう呼び掛けています。
車の中の暑さを和らげるグッズも売れています。
スーパーオートバックス静岡中原店 佐藤亮介さん:
「前年度より売り上げ120%ほど上がっている。今年の夏ものすごく問い合わせが多くなっている」
静岡市にあるこちらの店では、直射日光による温度上昇を抑えるサンシェードや、車に取り付ける扇風機の問い合わせが増加しているといいます。
スーパーオートバックス静岡中原店 佐藤亮介さん:
「いまメインで売れてるのはこちらのサンシェードになる」
車のエアコンに設置することで保冷できるドリンクホルダーや、座席に取り付ける冷感クッションなども注目されているといいます。
スーパーオートバックス静岡中原店 佐藤亮介さん:
「売り場をまず拡大して、少しでもお客様に暑さを軽減できるような状態をつくっていきたい」
まだまだ厳しい暑さが続く中、人も車も徹底した対策が必要となりそうです。