フェーン現象に加え、地面からの熱で高温に…歴代最高の浜松市の41.1℃の要因を国立の研究所が解明
去年8月、浜松市で国内の歴代最高タイ記録となる41.1℃が観測されましたが、その要因が解明されたと国立の研究所が発表しました。
国立研究開発法人産業技術総合研究所は、気象庁の地上気象観測データと客観解析値から、去年8月、浜松市が高温になった要因を分析しました。発表によりますと、濃尾平野で発生したフェーン現象によって温度が上がった風が、名古屋の都市部を通過する際に地面からさらに熱を受け、高温になって浜松市に滞留したということです。
太平洋高気圧の西の端の部分が、日本付近で膨らんだ「クジラの尾型」と呼ばれる気圧配置の出現と連日の晴天などが条件で、これらがそろえば今後も浜松市で同様の高温が発生することもありうるとしています。