【豪雨】土砂崩れで35歳の男性亡くなる 地域支援に携わってきた若者の死を悼む地元住民 浜松市
梅田航平記者:
「土砂災害から2日たちましたが、依然現場には水が流れ、流れてきた土砂が溜まっています。こちらで男性1人の遺体が見つかり、献花台には沢山の花が備えられています」
記録的な大雨となった浜松市では、土砂災害が発生しました。
片山真人アナウンサー:
「土砂が流れたあとがあります、土砂崩れが発生し、住宅を飲み込みました」
線状降水帯が繰り返し発生し、大雨にみまわれた浜松市。
北区・引佐町では、この家に住む男性(35歳)が行方不明となっていました。
梅田航平記者:
「こちらの現場で捜索活動が始まってからおよそ11時間が経ちましたが、いぜん現場では作業が続いています。重機にはライトが付けられ、24時間体制で捜索が続けられるということです」
男性の同僚は
男性の同僚は、行方不明になる直前まで連絡を取り合っていました。
同僚の男性:
「連絡は夜8時までラインが来ていた、今帰ったって。
雨がひどいってラインが来た」
最後に届いたメッセージには、気遣いの言葉が…。
同僚の男性:
「飲みに行こうって、誘っていたけどまだ帰っていないって。それで帰ったから連絡がきた。いつも仲良くしていたから、無事に来てくれることを祈っている」
警察と消防による懸命な捜索が続いていましたが、3日の深夜、遺体を発見。
浜松市は遺体について、この家に住む男性と発表しました。
市長も対策を約束
男性は去年まで「浜松山里いきいき応援隊」のメンバーとして農業などを通じて地域支援に携わってきました。
浜松市民(渋川出身):
「ちょうど一カ月前も偶然会うことがあって、ほんとに気さくに話してくれる方だったし。とにかく渋川が大好きで、渋川に人みんないい人だから支援活動が終わったけど、渋川に住んでいるんだよって話していて。本当に若い。本当に地域のことを考えてくれていた子が、犠牲になったのが、悔しくて」
現場近くには、献花台が置かれ、5日朝も花をたむける人が訪れていました。
梅田航平記者:
{午前11時です。中野市長が災害現場にやってきました」
現場を訪れた浜松市の中野祐介市長。
今後の対策について言及しました。
浜松市 中野祐介市長:
「お亡くなりになった男性には、心からのご冥福をお祈りさせていただいた。改めて現場を見て、今回の水害被害に大きさというものを目の当たりにした。異常な出水、災害ということをたびたびあり得るということを前提に、これからの対策をしっかり講じていかないといけないということを改めて感じた」
地域住民にも対策を講じることを約束しました。
浜松市 中野祐介市長:
「対策はしっかりやりますので」
地域市民:
「お願いします」
近隣住民:
「まずは自分の身のい安全を第一に、ちょっとでも危険を感じたら逃げるっていう行動を準備しておかなければいけないというのを実感したし、男性が身をもって地域の人に、危険があるということを知らせてくれたんだと思って、本当に今後この命を落としたことを無駄にせず、対策をしていきたい」