浜松市 40万人に一時警戒レベル5「緊急安全確保」 天竜では降り始めからの雨量が200ミリ超 静岡県内は今後も局地的に1時間50ミリの雨が降る恐れ
静岡県内は前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、県西部の一部地域には警戒レベル5の「緊急安全確保」が発表されています。
原川朋華記者:「午後1時の浜松市内です。激しい雨がふっています」
東シナ海から日本の東に延びる前線に、暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、県内各地で局地的な大雨となりました。この雨で浜松市は、馬込川の水があふれ浸水したとして午後1時15分に警戒レベル5の「緊急安全確保」を発表、対象は浜北区、東区などの17万世帯、40万8933人でしたが、現在は解除されています。
気象庁は、午後1時すぎ、浜松市と磐田市に記録的短時間大雨情報を発表しました。浜松市浜北では1時間で118ミリ、浜松市南部付近で110ミリ、磐田市で120ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。また、静岡地方気象台によりますと、8月31日午後2時の降り始めからの雨の量は、浜松市天竜で203.0ミリ、浜松市熊で172.0ミリ、三島で137.5ミリなどとなっています。
この雨の影響で、東海道新幹線は一時、一部で運転を見合わせていましたが、現在は再開してます。東海道線も一時、島田から浜松の間の上下線で運転を見合わせました。
県内では、このあとも大気が不安定な状態が続く見込みで、局地的には多い所で1時間に50ミリほどの雨が降る恐れがあります。
気象台は、低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害に注意するよう呼びかけています。