JR東海の株主総会…リニアについて株主は「もう止めることはできない」「開通時期の見込みは」 新提案も平行線か… 静岡県
JR東海の株主
「(川勝)知事のおっしゃることもわかるんですけど、やっぱりもう止めることはできないと思うので、1日でも早く工事を進めていただきたいというのが本音です」
JR東海の株主
「やっぱり開通する時期の見込みですよね。川勝さんのご意向もあるんでしょうけど、どのように調整の見込みを立てているのかというところを知りたいですね」
JR東海の株主
「やはり静岡の人たちが納得できないという面が、リニアを妨げているような感じがして、それに関しては心外ですね」
静岡県 川勝平太知事(15日)
「私はそうした工事をすることに対して、足を引っ張るようなことは一切しないと。国策で国民のためのリニアがですね、静岡県民を犠牲にしかねないことではありますが、そこはしっかりとやっておりますと。JR東海・国と連携してやりたいということで、私どもは私どもゆえに工事の足を引っ張っている、そういう状況は全くないと。他の県の人たちが静岡県のせいだと言うのはどうしてでしょうね」
水の全量戻しをめぐる、いわゆる「静岡問題」。開業目標に定めた2027年が5年後に迫る中で、JR東海も動きが活発になってきています。
JR東海 金子慎社長(今月10日)
「静岡の工事がまだ着工できていないんですが、4月末に発表した水を工事期間中に山梨県側に行く水を戻すという問題、こういう問題について取り組んでいる段階です」
大井川上流にある田代ダムの取水を抑制して、水を大井川に還元する、いわゆる「田代ダム案」。ただ、川勝知事は…。
川勝知事(15日)
「JR東海も実は田代ダムの取水に関しては当事者ではありませんね。(田代ダムは)東京電力の言ってみれば財産なわけですね。これを自由に差配することはできません」
新しい提案も平行線を辿りそうな雲行きの中、株主からはJR東海に対しても…。
JR東海の株主
「(JR東海側から)2027年開業が厳しいという意見はあったんですけど、じゃあ具体的にどれくらいで開業できるかという話は、踏み込まれてなかった気がした」
JR東海の株主
「国土交通省の有識者会議で出てきた意見だとか、議論で出てきたものを真摯に対応して早期に開通を目指していただきたいですね」
(6月25日放送)