「非常に憂慮すべき事態」と危機感…特殊詐欺の被害額が9月ですでに前年の2倍 警察が詐欺被害防止を強化 静岡県警裾野署

 静岡県警裾野警察署は、全国地域安全運動に合わせ、防犯パトロールの出発式を行い、詐欺被害防止の呼びかけを強化しています。

防犯パトロールの出発式 提供:裾野警察署 
防犯パトロールの出発式 提供:裾野警察署 

 13日の出発式は、10月11日から20日まで行われている「全国地域安全運動」に合わせて実施されたもので、裾野警察署の署員や地域安全推進員らおよそ20人が参加しました。

 裾野署管内(裾野市・長泉町)での今年の特殊詐欺の被害は9月末時点で12件、被害額は1億円を超えていて、すでに去年1年間の被害額(約5300万円)を上回っています。

提供:裾野警察署
提供:裾野警察署

 杉本信行署長は、「非常に憂慮すべき事態」と危機感を示し、特に被害額が大きいSNS型投資・ロマンス詐欺に注意が必要だとして、「SNS上で知らない相手から投資の話が出たり、必ず儲かると話があったら詐欺」と呼びかけました。

 その後、パトカーや青色防犯パトロール車に乗り込んで出発し、特殊詐欺の被害防止を呼びかけました。警察では、特殊詐欺被害を防ぐため、詐欺に使用された電話番号からの着信をブロックしたり、防犯情報が受け取れたりできる警察庁推奨アプリの利用が効果的だとして、活用を呼びかけています。また、全国地域安全運動の期間中、イベントでチラシを配るなどして特殊詐欺防止を呼びかけるということです。

杉本信行署長 提供:裾野警察署
杉本信行署長 提供:裾野警察署

【裾野署管内で実際にあった詐欺の手口】
①孫を名乗るオレオレ詐欺「会社の書類が入った荷物がなくなり、取り返すのにお金がかかる」→訪れた男に現金200万円を渡した

②SNS型・投資ロマンス詐欺 SNSで知り合った人物から「データ通りにやれば利益が出る。2人で暮らすための資金にしよう」などと暗号資産の投資勧誘→約1460万円被害

③交際あっせん詐欺 SNSで知り合った人物から「女性を紹介できる。会員制デートサービスの登録が必要で、会員登録を進めるためにはお金を振り込んでください」→現金約740万円を振り込む

④還付金詐欺 自宅に市役所や銀行員を名乗る人物から電話「払いすぎた保険料の返金があります。コンビニで手続きできます」→ATMで約110万円振り込む

⑤ニセ警察詐欺 携帯電話に警察官を名乗る人物から電話「詐欺グループ関与の疑いがある。主犯格の押収品からあなたのカードが出てきた。逮捕状も出ている。無実を証明したいならお金を振り込んでほしい」→ATMから現金50万円を振り込む

 警察は、SNSや電話でお金の話が出たら詐欺を疑い、周りの人や警察に相談してほしいと呼びかけています。