感染防止対応に追われる学習塾 リモート授業に受験生は戸惑いや不安も 静岡市
戸惑い隠せぬ高校3年生
須藤誠人アナウンサー:「こちらでは今高校生の英語の授業が行なわれています。授業を受けている生徒の周りにはパーティションが置かれています。さらには座席をひとつずつ空けるなど、感染症対策を講じながら対面での授業が行われています」
現在こちらの塾には、小学生から高校生までおよそ160人の生徒が通っています。市内の2つの県立高校が夏休みの延長を決めたこともあり、受験を控えた高校3年生は戸惑いを隠せません。
高校3年生
村上慶さん:「いまの時期っていうのは本当に学力を上げることにおいてものすごく大事な時期なので」
Q 自分の学校が夏休みを延長したらどう感じる?
村上慶さん:「それもコロナの感染をしないことが第一なので、その措置は受け入れますけど、やはり学校っていうのはあってほしいかなと思います。やはりひとりで勉強しているだけだと辛いところもあるので」
新学期はオンライン授業…
私立高校に通うこちらの生徒。すでに新学期はオンライン授業でのスタートが決定しているといいます。
高校3年生
佐川遼さん:「クラスメイトと会えないのもそうですし、先生への質問がしづらいというか、そういう状況で1年ぶりのオンライン授業ということもあって、僕の他にもクラスメイトで戸惑っている人は多かったと思います」
塾も対応を模索
塾も新たな対応を余儀なくされています。
弘友私塾 塾長
岩倉みどりさん:「学校がどのような対応になるのか、あといつまでこれ(緊急事態宣言)が続くのかっていうのが実際分からないので。だから受験のシーズンがもう迫ってきていますし、塾としてもう先行して(対策)をやっていきたいと思っていまして。
リモート(授業)に踏み切ることにしました」
来週からリモート授業をスタートさせるため、先生たちは急ピッチで準備をしていました。リモート用に新たにタブレット10台も購入。授業の形を変えるには、こうした初期費用もかかるといいます。
生徒たちからは来年の受験についても不安の声が漏れます。
高校3年生
小林杏輔さん:「入試がちゃんと前年度より前、コロナが出てくる前と同じような感じでできればいいなとは思うんですけど、緊急事態宣言が出てあまり効果がないってなると、ちょっと不安ではありますね」
コロナ禍で子どもたちの学びの場をどう守るのか。塾も対応を模索しています。
弘友私塾 塾長
岩倉みどりさん:「この大変な時期だからこそ、それこそ本当に勉強しなくちゃいけない。わたしたち大人も子どもも含めて。どういったことができるのかっていう、答えがないテストですよね。生徒にもいろんな困ったこととかあるかもしれないけど、どういうことが考えられるのかとか、そういうことを工夫しながらやっていけたらなと思います」