【豪雨】住民「僕ら堤防が切れるのを待つだけ…」 敷地川の堤防決壊で地元説明会…怒りと不安の声が噴出 静岡・磐田市
去年9月台風と同じ場所がまた決壊
16日の説明会は、静岡県の袋井土木事務所が開いたもので、敷地川周辺の6つの自治会の代表者らおよそ20人が出席しました。6月2日、記録的な大雨によって磐田市内を流れる敷地川が決壊。周辺の27軒が浸水被害をうけました。敷地川では、去年9月の台風15号でも同じ場所が決壊し、本格的な復旧工事が始まる矢先のことでした。
袋井土木事務所
「水流が強い部分が決壊したあたりのところに向かってきているというのがわかります」
説明会では、大雨による強い川の流れによって土のうが崩れ、堤防が決壊したことや、今後の復旧工事の内容などが説明されました。説明会の後、質疑応答で会場の空気が一変。住民から怒りや不安の声が噴出しました。
質疑応答では住民の不満が爆発
自治会の代表:「こういう説明はいいんですけども、何をやってたかっていうのを教えてもらえますか。2日の朝から」
袋井土木事務所:「私ども監視カメラを見てまして、土のうが沈下していく、そういった状況を見まして、小型の土のうですけれども、それを急いで設置してくれということを、(業者に)依頼して、一部作業には入っていたところであります」
自治会の代表:「朝7時半から、区長に言って『土木事務所にちゃんとやってください』っていうことは言ったんですよ。それが伝わってないっていうことですか」
袋井土木事務所:「情報がいろいろ錯綜していたというところがございます。ただ、ここはカメラを設置した中で、何を対応していいかということで、その対応方針を考えていたりしましたので、若干地元の方には、遅れて対応しているというようなそのような状況になったというふうに考えております」
自治会の代表:「もう僕ら、あと(堤防が)切れるのを待つだけじゃないですか。どうすりゃいいんですか、僕らは。こんな原因ばっか言ってたって、もう対策は何にもしてくれなかったんですから」
自治会の代表:「去年の災害のときに、大型の土のうを積んでいただきました。今回の大雨で流されてます。同じように大型土のうを積んでます。これ大丈夫かなと思っていますけどね」
静岡県袋井土木事務所 榊原正彦所長:「私どもとしては、これが地元の声なんだと非常に重く受け止めて、一生懸命、工事を進めていきたいと思っております」