どうなる?今年の静岡経済…県内企業トップに聞く“景気予報”
川勝知事:
「ピンチはチャンスである。確かにチャンスと捉えてですね、明るく元気に富士山を見て、安心して幸せになるように、幸せな地域を作っていこうではありませんか」
県内の経営者は、今年の静岡経済をどう見ているのでしょうか。
静岡商工会議所の会頭も務める、静岡鉄道の酒井会長。今年の景気を天気で表すと、「雲の後ろに太陽」ということですが…。
静岡鉄道 酒井公夫会長:
「今K字回復といって順調な企業と、非常にダメージを受けている、両方あるわけですので、これが一挙に青空、晴天に向かうというのは、今の新しいオミクロンも含めて難しいのかなと思っています」
コロナ禍でも、業績を回復している企業と苦しんでいる企業。この「K字回復」の状況の中、県内企業に求められているものは…。
静岡鉄道 酒井公夫会長:
「基本的に、K字回復している業績のよろしい事業と言いますか、そういった人たちがきっと引っ張ってくれるだろうなという期待と、今ダメージを受けているところも、ビジネスモデルの変換とか、新たな挑戦をしながら成長軌道に乗っけていく、チャレンジすべき1年だと思いますので、このお日様がだんだん増えていくと、最終的にはこれになるという期待を込めてそういう状況だと思います」
物流業の他、航空会社「フジドリームエアラインズ」を傘下に持つ鈴与の鈴木与平会長。今年の県内景気は晴れのマルを付けました。
鈴与 鈴木与平会長:
「自動車メーカーさんも、これから増産に入ってきますし。基調はすごく悪くないんじゃないかなと思います。それから、人の動きもこれから、この2年間抑えられていったものが元に戻るわけですから、活発になってくると思います」
新型コロナの影響で大きな打撃を受けた航空業界。ただ、これまで旅行などが控えられてきただけに、その反動には期待しているといいます。
鈴与 鈴木与平会長:
「やはり、会いたい人に会えない、あるいは一緒に集まれない、こういう溜まった部分というのがあると思うんですけど、幸い、お子さんには10万円の給付も政府からいただいたわけですから、やはりコロナがクリアできれば、そういう動きももっと活発になっていくと思いますね」
缶詰などを製造するはごろもフーズの後藤会長。今年の県内経済の見通しは「曇りのち、小さい晴れ」。
はごろもフーズ 後藤康雄会長:
「現状としては将来の見通しがたたないところから、曇り空でいくと思うが、出来れば後半からは明るい兆しを見たいということで。曇りのち、ちょっと光が差すかなという、そういうところを期待したい」
一方、本業である「食品業界」の見通しについては。
はごろもフーズ 後藤康雄会長:
「残念ながらいろんな資材が値上がりして、あるいは人件費も上がってきてます。どうしても製品価格の値上げをやらざるを得ない状況なんですけど、これをうまく乗り越えていきたいなと。お客様にも迷惑をかけないようにしていきたいと思っている」
エネルギー事業やケーブルテレビ、インターネットなど、幅広く事業を展開するTOKAIホールディングスの鴇田社長も今年の県内景気を曇りのち晴れと予想します。
TOKAI ホールディングス 鴇田勝彦社長:
「グループとして売り上げ・利益倍増、そういう道をひた走っていく。それをやるために、いかにお客様の本当に求めておられる商品は何かという、デジタルを使って把握をしていく。これはもう1~2年前からやってますので、これが完全に実用化され、理想化されればグループとしてはだいぶ飛躍はできるのかなと思う」