卓球シンガポール代表が練習を公開 静岡・島田市のスタッフや市民に感謝

東京オリンピックに向けて、静岡県内で初めて事前合宿に入った卓球シンガポール代表が、29日報道機関や市民に練習を公開しました。

午前中は報道陣への練習公開

画像: 午前中は報道陣への練習公開

原川朋華記者:「いまシンガポールの選手たちがローズアリーナに到着しました。きょうから島田市での練習がスタートします」

 午前9時、静岡県島田市でオリンピックの事前キャンプを行っている卓球シンガポール代表が練習場となっているローズアリーナに到着しました。おととい来日し、静岡入りしたシンガポール代表。きのうは休息日だったため、きょうが島田市での初めての練習日です。
 午前は報道陣のみに練習が公開されました。

ロンドン銅メダリストらが島田市のサポートに感謝

画像: ロンドン銅メダリストらが島田市のサポートに感謝

こちらは2012年ロンドンオリンピック銅メダリストのフォン・ティエンウェイ選手。今年3月の世界大会でも、磐田市出身の伊藤美誠(いとう・みま)選手に次ぐ2位となった実力者です。

卓球シンガポール代表
フォン・ティエンウェイ選手:「毎日の練習を大事にしています。大会までの時間はわずかですので頑張りたい。できればメダルを1枚は獲りたい。島田市のスタッフや市民には良い環境の合宿場所を提供してくれて、さらに生活の部分も助けて応援してくれているので感謝しています」

 合宿中、選手団にはホテルと練習会場だけを往復するバブル方式が適用されます。練習会場のローズアリーナでは、選手が使う体育館以外の設備は合宿期間中も市民の利用が可能ですが、トイレや更衣室、シャワー室も扉で仕切り、一般の利用客との動線を完全に分離。滞在中、選手団は毎日PCR検査を実施します。
 すでに来日しているのは選手2人とスタッフら、合わせて9人。来月には残る選手2人も島田市に到着し、来月18日には選手村へ出発する予定です。

卓球シンガポール代表
エディ・テイ・ハンチョン監督:「コロナによって外出が禁止されていても私たちは安心しています。元々、大会の前はコロナがなくてもあまり外出はしていないのです。バブル方式での生活だけでなく、島田市のスタッフたちが厳しい安全対策をしてくれているので、とても感謝しています」

一般公開に市民の反応は…

先ほど午後3時半から始まった、シンガポール代表のきょう2回目の練習は一般にも公開されています。

島田市民(70代)「やっぱり島田市に来るからね、応援したいなって。コロナがあるけど大丈夫だと思って捉えている」

島田市民(50代):「すごく興味がありますね、オリンピック選手を見るというのはなかなか機会がないので。あともうちょっと市民と交流ができればもっといいんだけど」

 卓球シンガポール代表の練習は次回、今週土曜の午前に公開される予定です。

島田市文化資源活用課
杉山佳美係長:「きょう練習がそろってできているのを見て良かったと思いました。来月末ごろにはオリンピックに出てくる選手がここにいるということをぜひ多くの市民の方に見てもらい、オリンピックが始まったときには日本の選手だけでなくシンガポールの選手も応援してもらいたいです」