県内に住む3人がイギリス由来の変異ウイルスに感染 静岡県はくれぐれも個人を特定しないようにと呼びかけ
これで県内の変異種感染者は、1月に確認された4人と合わせ、7人となりました。
昨夜8時、県が緊急の会見を開きました。
〇 県疾病対策課 後藤課長 昨夜
「いわゆる変異株が13名確認され、厚労省から報告されています。そのうち3名が静岡県内に居住地がある方と
連絡があったので公表します」
〇 田村厚生労働大臣 きのう 新型コロナ対策分科会
「ある程度、市中に広がっているというわけではないが、ただ孤発例が増えてきているのは、一定程度は国内に
入っていることは確か」
変異ウイルスの市中感染が、現実のものとなり始めているのでしょうか?
厚生労働省は9つの県で13人が変異ウイルスに感染していたと発表しました。
そのうち、福島、新潟、茨城、栃木、群馬、長野では、初めての確認となります。
13人のうち、神奈川の男女2人は、南アフリカ由来の変異ウイルスに感染していて、これまでに感染が確認されたアフリカに滞在歴がある女性の濃厚接触者でした。
この2人以外、静岡県の3人を含む11人は、イギリス由来の変異ウイルスに感染していました。実はこの11人には共通点があります。
〇 県疾病対策課 後藤課長 昨夜
「県外の同一施設を利用した職場の関係者と聞いている。同一施設内で感染したものと推定されているが、
Qどんな職場か、どうして県外の施設に行ったのか?
「他県にも/同一施設で感染者がいるので、個人の特定に繋がる恐れがあるので発表できないことになる」
場所は明らかにされていませんが、11人は同じ施設を利用した職場の関係者でした。
いずれも渡航歴はなく、誰かが市中感染し、クラスターが発生したものとみられます。
濃厚接触者は29人いて、厚労省が調査を進めています。
〇)国立感染症研究所 脇田隆字所長
「今 変異株が地域で検出されている状況です。ただし、ほとんどの症例というか、感染はリンクが追えている
状況。市中で全くリンクがない状況で、変異株に感染をしてしまうといった状況にはないと理解している」
県内に住む感染者3人は、30代男性2人と20代男性1人。
いずれも無症状で、県内の医療機関に入院調整中です。
3人の濃厚接触者は数人いて、全員の陰性を確認しているといいます。
〇県疾病対策課 後藤課長
「今回の変異株に感染した3名は県外の同一施設内で感染したものであり、県内で感染した方ではない。濃厚接触者
もすべて特定され、陰性も確認されている。なので3名から県内に変異株が広がることはないと考えている。
そのため感染拡大緊急警報を再度発令したり、警戒レベルを再度引き上げることは考えていない」
これまで県は、変異ウイルスの感染者が確認された場合、
感染者の居住地について、保健所単位で公表する方針を示していましたが…。
〇県疾病対策課 後藤課長
「3名に関しては静岡県までの居住地の公表内容としたい」
Qこの3人は県内で入院調整中だということだが、保健所名を発表するのは医療体制の準備だと聞いている、その
基準でいうならば保健所名を公表するのが筋ではないか?
「今回は県外でもらったのが明らかなので、この方々がどこにお住まいでも変異株は、その地域で広がったわけでは
ないということ。
この人たちが入院する病床分は医療機関には負担をかけるが、それ以外に新たに変異株の感染者がその地域で出現
することはないと考えるので、地域名、保健所管内名を公表する理由がない」