「三保に賑わいの拠点を」プロウインドサーファーが複合型カフェレストランを出店 名前に込めた意味は…静岡市

三保の松原など、静岡県内屈指の観光資源を抱えながら衰退が目立つ静岡市清水区の三保地区を再生させるため、地元のプロウインドサーファーが立ち上がりました。

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「三保に賑わいの拠点を」プロウインドサーファーが複合型カフェレストランを出店 名前に込めた意味は…静岡市

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「三保に賑わいの拠点を」トッププロが一念発起

 静岡市清水区三保を拠点に活動するプロウインドサーファー、合志明倫さん。かつてはオリンピック代表候補にもなったトッププロです。「この三保に賑わいの拠点を」合志さんは動き出しました。

合志明倫さん:「自分がお世話になった場所が、この先より良い場所になっていけるように」

 静岡市清水区にある「三保桟橋」。清水港周辺をつなぐ水上バスが、一日に7便到着します。しかし周辺には観光施設が少なく、平日のこの日、船から降りてきたのは数人程度。三保の観光業の衰退が心配されています。

静岡市 
杉山雄二海洋文化都市統括監:「あそこに来ても、次にどこに行けばいいのか」「ロケーションはいいけど、静岡市民・清水区民も知名度が低いというか来客が少ないのが実情」

15年ほど前から三保でウインドサーフィンの店を経営している合志さん。三保を訪れる人たちの様子を見て、今回の決断に至りました。

合志明倫さん「トイレに行きたい、雨宿りがしたい」「コーヒー飲めるところはないかとか」「紹介できる場所が少なかった。もっと外から来た人、地元の人ももてなす場所がないかとすごい思いがあった」

 総工費およそ2億円をかけて、複合型のカフェレストランの出店を決めました。1階は海を眺めながらの食事を楽しめるカフェレストラン、2階は、リゾート気分を満喫できる宿泊施設。オープンスペースにはバーベキューコーナーも作りアウトドアショップもテナントとして入る計画です。7月中の完成を目指し工事は着々と進んでいます。

合志さん「(Q:計画段階からここまで来たが?)毎日ここにわが子を見に来るような、日々変わる変化を楽しみながら」「ソウルが込められていく、そんな感じがする」

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施設名「ウラレナ」その意味は…

 2階の宿泊スペースは・・・

石田和外アナウンサー:「目の前が海なんですね」

 宿泊スペースは、二部屋のみ。デッキも入れて100平方メートルを越える広さで、キッチンもあり長期滞在も可能。コンセプトは「非日常の空間」です。さらに行政との連携も。港湾整備を管轄する県が老朽化した三保桟橋のリニューアルを決定。2024年をめどに改修工事を進める予定です。施設には、三保桟橋を利用する人たちの待合スペースも作る予定で、公共的な役割も期待されています。

静岡市担当者:「合志さん自ら企業を立ち上げてやっている」「その熱意、思いには頭が下がる思いで」「三保は海洋レジャーの拠点化を図るついうのは本市も想いは同じ」「官民一緒になってやってきたい」

 今回の建設資金、融資で集めたのは、1億7500万円です。

合志さん「(Q:どうやって調達?)・・・パッションです」

 この計画を資金調達の面で支えたのが、県内の金融機関に12年務めた経験のある萩原健吾さんです。

萩原健吾さん:「三保の内海の持っているポテンシャルを感じた。社長の言っていることは実現するかもしれないと」「みんなが合志明倫の想いに巻き込まれ、その輪がどんどん広がっているのが今」

 熊本出身の合志さんが三保に住み始めて30年。

合志さん:「夕陽めっちゃきれいです。ここは大好きですね」

 多くの人に知ってほしい三保の魅力、それは「夕陽」です。新しく作る施設の名前は「ウラレナ」。ここにも夕陽への思いが込められています。トレーニングで訪れていたハワイ・マウイ島では夕陽に照らされ、オレンジに輝く雨の風景を「ウラレナ」と呼ぶそうです。

合志さん:「三保の輝くオレンジが私の心にあるので、世界を見てもこういう場所は少ない。貴重な場所に多くの人たちが足を運んでいただけるようなハッピーな場所になったらいい」

三保の海で育ったプロウインドサーファーが、三保の魅力を発信し、多くの人を呼び込もうと挑戦を続けています。

画像: 施設名「ウラレナ」その意味は…