たとえチャーター便でも明るい兆し静岡空港の国際線がおよそ3年ぶりに運行再開

感染者の数が最多となる一方で新型コロナ禍以降欠航が続いていた静岡空港の国際線が2月再開することとなり関係者からは歓迎する声が上がっています。

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たとえチャーター便でも明るい兆し静岡空港の国際線がおよそ3年ぶりに運行再開

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林輝彦アナウンサー:
「富士山静岡空港です。平日の10時半なんですが、多くの方が出発口に向かうため列を作っている。これから北海道に向かいます」

 静岡の空の玄関口「富士山静岡空港」。
新型コロナ禍で全便欠航していた国際線が、2月およそ3年ぶりに運航を再開します。

富士山静岡空港 航空営業ライン 田倉義弘 ライン長:
「まずはようやくこの日が来たと感じている。韓国からのチャーター便ではあるが、楽しんでいただきたい思いがある」

 今回、再開するのは韓国大手旅行会社のチャーター便。

 来月25日と28日の2日間、韓国・ソウルのインチョン空港と静岡空港を往復する計4便が運航します。

富士山静岡空港 航空営業ライン 田倉義弘 ライン長:
「韓国の利用者もかなり人数的には多いと思うし、日本からの需要もかなりあると思っている。韓国がまず皮切りになるが、これがチャーターから定期便、そしてほかの復便。多くのいわゆる国際線の飛行機が飛ぶことによって、売上げはかなり改善されると思う」

 2019年度に最多の74万人の搭乗者数を記録した矢先に、コロナ禍に突入。

 国際線だけでなく、国内線でも欠航が相次ぎ、2020年度の搭乗者は、前年と比べおよそ84%減り12万人でした。

富士山静岡空港 航空営業ライン 田倉義弘 ライン長:
「緊急事態宣言の時など、飛行機が飛んでいない時期もあったで、この空港は搭乗客のお客様以外、見学者のお客様も結構多かったので、そういった県民の皆様に支えていただきながら、なんとかこの時期をやり過ごしていた。国際線の全体的な復便に向けて、今後また一層努力して行くので、海外また国内含めてご利用いただければと思う」

 現在、静岡空港の国際線定期便は、中国・韓国・台湾を結ぶ7路線。
 
 いずれも再開のめどは立っていませんが、久々の明るいニュースを利用客も待ち望んでいました。

利用客(伊豆市民):
「よかったと思う。ちょっと閉塞感があったので/賑やかになってくれたらいい」

利用客(菊川市民):
「それ(国際線)が増えれば人も増えるだろうし、いろいろ何かと良くなっていくのでは」

利用客(菊川市民):
「復活すればまた家族で利用したい」

 インバウンドの売り上げがおよそ3割を占めるこちらの土産物店。

 国際線が欠航してから、売上げがコロナ禍前の半分ほどにまでに落ち込んでいたといい、今回の再開を歓迎しています。

しずおかマルシェ富士山静岡空港店 八木 実 店長:
「大変うれしいこと。特に低迷していた空港状況が海外の方が来て静岡をたくさん知ってもらって。 静岡が活性化することを願っている。海外のお客様がくれば、以前の売り上げに戻ることを期待している」

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観光施設では

林輝彦アナウンサー:
「富士山静岡空港から車でおよそ10分ほど走らせた、韓国や中国など外国人観光客にも人気の『ふじのくに茶の都ミュージアム』でも期待の声が聞かれます」

 茶摘みや茶道など静岡のお茶文化を存分に体験できることが人気のこちらの施設には、コロナ禍前には、年間2500人以上の外国人観光客が訪れていました。

ふじのくに茶の都ミュージアム 渥美敏行 副館長:
「コロナ禍になって海外の客が激減していた。これをきっかけに多くのアジアからの客が来てもらえることを、本当に励みになるし大変期待している」

 外国人観光客の中でも、特にお茶への関心が高いのは、静岡空港に定期便のある中国や韓国、台湾だといい、ツアー客がほとんどでした。

 今後、本格的に国際線の定期便が再開すれば久々に海外の団体客を迎え入れることができます。

ふじのくに茶の都ミュージアム 渥美敏行 副館長:
「これからまた改めて多くの人にお茶の文化や静岡の良さを感じ取ってもらえたらと期待している」

画像: 観光施設では