マスクやチューブなど森町の川に大量の未使用医療資材が流れ着く 産業廃棄物の疑い台風で掛川市から流出

去年9月の台風15号の影響で静岡県の掛川市内で保管していた医療資材が川に流出し森町で手つかずの状態になっていることがわかりました。静岡県などは産業廃棄物の疑いがあるとして調査を続けています。

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マスクやチューブなど森町の川に大量の未使用医療資材が流れ着く 産業廃棄物の疑い台風で掛川市から流出

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高橋諒記者:
「掛川市の山間地です。 こちらには大型の土のう袋に入った大量の医療用資材が保管されています。しかし、その一部が台風の影響で近くの川へと流失し森町まで流れついたということです」

 掛川市などによりますと、去年10月上旬ごろ森町の川沿いで医療用のマスクやチューブなどが見つかりました。

 調べたところ、台風15号の影響で掛川市から田代川や太田川を通じて流れ着いていたことがわかったということです。

 流出した医療資材は推定で10トンから15トンで、未使用とみられるということです。

 6日は午後1時ごろから医療資材が保管してあった掛川市炭焼のキャンプ場付近で市の職員らが現場の状況の確認に訪れました。

キャンプ場の管理人:
「お客さんが来た時にこの川も全部うちの釣り場で借りているから、今の状態だと(営業が)できない。せめてまわりだけは(ゴミ)を拾おうと」

 静岡県などは資材を保管していた70代の男性に聞き取りを行い、現場確認を進めていますが、産業廃棄物の可能性もあり、回収方法を検討しているということです。これまでに健康被害などは確認されていません。

 所有者の男性は森町などに対して「申し訳ない」と謝罪をしているということです。

 掛川市環境政策課は「県と森町と協議してなるべく早く解決できるよう取り組む」としています。