『無人』コンビニ開店…人手不足解消と便利さ向上に期待 万引き防止は『防犯カメラ』と秘密兵器『ゲート』 静岡・焼津市
ファミリーマート 狩野智宏開発本部長:「こちらはレジ接客するスタッフがいなくても買い物ができるという、無人で決済ができる店舗になります。コンビニのスタンダードがレジ接客をする人がいるのが当たり前だが、今後なかなか働いてもらう方が減ってくる中で、人がいなくても店舗のオペレーションができる可能性を秘めている」
コンビニだけど、店員がいない無人のコンビニ。この営業形態は県内では初めてです。通常の有人レジに比べて、短時間で購入することができるため、利用者にとってもメリットが大きいと言います。
ただ、無人販売の利用を不安に思う人も…。
焼津市民 70代:「機械だとなかなか追いついていけないから、店員がいる方がいい」
商品を購入する方法は…
実際、こちらの店舗ではどのように商品を買うことができるのでしょうか?
笹村朱里アナウンサー:「店内にある商品を手に取っていきます」
商品を選んだ後、出口近くのレジに持っていくと…。
笹村朱里アナウンサー:「自動で手に取った商品の合計金額が表示されます」
そして表示された金額の支払いを済ませると…。
笹村朱里アナウンサー:「ゲートが開きます。そして簡単に買い物をすることができました」
商品を購入する際に複雑な作業はなく、出口で支払いをするだけ。支払方法は現金やクレジットカードの他に、コード決済や交通系電子マネーでも買い物をすることができます。
ファミリーマート 狩野智宏開発本部長:「どなたにでも使ってもらえる、簡単に決済ができるお店」
万引き防止対策 その1「防犯カメラ」
“次世代のお買い物体験” を可能にするという、こちらの店ですが
無人決済システム同様、力を入れているのが…。
ファミリーマート 狩野智宏開発本部長:「店内には防犯カメラを設けているので、人がどのように行動して、どの商品を取っていただいて、また防犯カメラでその方がどういう方なのかが分かるような仕組みになっています」
万引き防止対策 その2「ゲート」
無人販売店と切っても切り離せない課題。それはセキュリティー面です。実際、県内の無人店舗でもたびたび事件が…。
5月、静岡市にある無人型の古着店では、来店した少女がTシャツなど5点、およそ2万円相当を持ち去る万引き事案が発生。
去年には静岡市にある無人型の餃子販売店で、わずか2週間に5回、冷凍餃子が盗まれる被害が出ています。
焼津市の“無人コンビニ”では、このような万引き被害を事前に防ぐため、防犯カメラの他にも“あるシステム”を導入しているといいます。
ファミリーマート 狩野智宏開発本部長:「決済をしないとゲートが開かないようになっているので、一定のセキュリティーがしっかりした中で買い物をしてもらえる環境を作っている」
ファミリーマート 狩野智宏開発本部長:「今までコンビニエンスストアを1店つくるために必要だった人の数が、もう少し少なくても出店ができるので、出店できる機会をもっともっと増やしていきたい」
人手不足の解消や便利さの向上など、メリットが多い無人販売。県内でも今後こういったスタイルの店が増えていくかもしれません。