【袴田事件】元裁判官の弁護士「袴田さんの年齢考えたらダメと言いたい」…検察側に苦言 支援者の勉強会で
3月、再審が確定した袴田事件を巡り、袴田さんの支援者らが再審の問題点について、勉強会を開きました。
14日午後、浜松市で開催された再審公判についての勉強会。静岡地裁で間もなくやり直し裁判が始まる袴田巖さんの支援者らが「再審とはどのようなものか」について学習する目的で開かれたものです。
日弁連などによりますと、再審の具体的な審理の在り方は明確に定められておらず、裁判所の裁量に委ねられていて、袴田事件でも三者協議で裁判の進め方が話し合われています。
勉強会には、袴田弁護団で、元裁判官の水野智幸弁護士も参加。前回の三者協議で、検察が3カ月の猶予を求めたことや現在の再審のあり方に苦言を呈しました。
水野智幸弁護士:「袴田さんとひで子さんの年齢を考えたら、根拠がなきゃだめでしょと言いたい。ルールをある程度きちんと定める再審法の改正というのが、本件をみても明らか」
支援者らは19日にも再審経験のある弁護士を交えて、再審制度の問題点や、袴田事件の展望について議論する予定です。