「物を売るだけではない楽しみを…」 90周年の松坂屋静岡店に来春「水族館」誕生 25年ぶり全館リニューアルの目玉
JR静岡駅の目の前にある「松坂屋静岡店」。17日、会見を開き、落合功男店長が新たな事業計画を発表しました。
松坂屋静岡店
落合功男店長:「本館7階のフロア全体を使い、都市型アクアリウムを誘致いたします。この都市型アクアリウムで、今まで静岡駅前にはなかった体験型の施設を作り上げ、街のにぎわいを創出し、地域に貢献いたします」
百貨店のワンフロア、1800平方メートルを改装して、来年春に水族館をオープンさせるというのです。
1932年の開店以来、長年にわたって県民に親しまれてきた老舗百貨店の松坂屋静岡店。来年90周年を迎えるのにあわせ、25年ぶりに全館リニューアルを予定しています。総事業費は17億円、水族館の新設はその目玉事業の一つという位置付けです。百貨店の中に水族館という一見、意外な組み合わせの狙いとは…。
松坂屋静岡店
落合功男店長:「まさに静岡というのは、この徒歩圏内に7つの大型商業施設がそろった非常に特徴のある街だと思っています。ただ、小売というか、物を売る施設が少し息苦しくあるような気がしております。そこでやはりエンターテイメント性の高い施設。今回は都市型アクアリウムでございますけれども、そういったことを作ることによって、物を売るだけではない楽しみを街の中に取り入れていこうということで」
県内での市場調査で、水族館のニーズが高かったことも判断材料の一つだそうです。
駅近や大型商業施設の中にある、いわゆる“都市型水族館”が近年、全国各地で人気を集めています。こちらは去年7月にオープンした、神奈川県川崎市の「カワスイ 川崎水族館」。JR川崎駅から徒歩1分にある大型商業施設内の2フロアにわたって69個の水槽を備え、国内外の淡水魚のほか、両生類、鳥類なども展示しています。発表された松坂屋静岡店の計画にも、大きな影響を与えているようです。
松坂屋静岡店
落合功男店長:「一番参考にしたのは川崎駅前にあるカワスイという水族館。いわゆる都市型の商業施設の中にある水族館を参考にさせていただいております。(水族館の)コンテンツはですね、すみません。あの何を言うかというと、実はまだ固まってないです。もう少々お待ちください」
どのような水族館にしていくのかは、運営を委託する会社が手掛ける県外の事例を参考に今後、詳細を詰めていくということです。
静岡市の中心市街地に水族館ができる計画に街の人たちは―
静岡市民 10代:「この辺に水族館ってあまりないので驚いた」
静岡市民 20代:「いろんな物ができたらもっと静岡駅に遊びに来たいなと思うので楽しみですね、これからどうなっていくのか」