土石流災害めぐる盛り土の撤去 静岡県が行政代執行始める 費用14億円は前所有者へ請求予定

2021年7月の熱海市の土石流災害をめぐり、静岡県は前の土地所有者に代わって起点に残っている不安定な盛り土の撤去を始めました。

画像: 土石流災害めぐる盛り土の撤去 静岡県が行政代執行始める 費用14億円は前所有者へ請求予定 youtu.be

土石流災害めぐる盛り土の撤去 静岡県が行政代執行始める 費用14億円は前所有者へ請求予定

youtu.be

静岡県
難波喬司 理事:「不安定状態で残っている土砂を撤去するよう命令しましたが実行される見込みがありません。よって本日行政代執行を開始します」

 午前10時半県の難波喬司理事が代執行を宣言し、土石流の起点に残っている盛り土の撤去作業が開始されました。

白鳥衛記者:「発災から1年と3カ月。いよいよ盛り土の撤去作業が始まりました。きょうは業者による草刈りのみが行われるということで、今後木の伐採などを経て重機による盛り土の撤去が行われるということです」

 盛り土をめぐって県は8月、前の土地所有者の天野二三男氏に土砂の撤去を求める措置命令を出しましたが、天野氏が期限とされていた9月6日までに工事を始めなかったため代執行を決めていました。

難波喬司 理事:「一日でも早く元の所に帰って頂く、それを確保するのが我々の使命というふうに思っております」

 撤去の対象は土砂およそ2万立方メートルで、2023年の梅雨前までに完了させる方針です。撤去にかかる費用は14億円以上とみられ、県は天野氏に請求する予定です。