いまが見ごろ…3年ぶり制限のない「河津桜まつり」 静岡市から向かうと何時間かかる? 試してみました 静岡・河津町

 色鮮やかな河津桜。26日、日曜の祭り会場はご覧の人、人、人…! 周辺の道路は大混雑。
観光バスの運転手:「予想外だった。どこでもドアがほしかった」
 河津桜まつりの一日を取材しました。

画像: いまが見ごろ…3年ぶり制限のない「河津桜まつり」 静岡市から向かうと何時間かかる? 試してみました 静岡・河津町

予定到着時刻は午前8時40分ですが…果たして

画像: 予定到着時刻は午前8時40分ですが…果たして

笹村朱里アナウンサー(26日):「午前6時です。これから見ごろを迎えている河津町の桜を見に行きます。静岡朝日テレビ本社をスタートして目指すは河津桜まつりの会場です。カーナビの予定到着時刻は午前8時40分ごろとなっていますが、予定通り到着するのでしょうか、検証してみたいと思います」

 午前6時に静岡市葵区にある静岡朝日テレビ本社を出発。日本平久能山スマートインターから東名高速に乗り、伊豆縦貫道を経由して河津町へと向かいます。東名高速を走っている間はスムーズな進み具合。しかし、伊豆縦貫道に入った直後…。

伊豆縦貫道に入ると「渋滞」

画像1: 伊豆縦貫道に入ると「渋滞」

笹村アナ:「時刻は7時10分です。沼津インターチェンジを経由して伊豆縦貫道に入りました。渋滞しています」

笹村アナ:「午前9時です。伊豆縦貫道を降りて国道414号を走行していますが、渋滞してきました。出発時点では8時40分到着予定でしたが、現在は40分遅れの9時20分着となっています」

画像2: 伊豆縦貫道に入ると「渋滞」

 こうも混雑する理由。それは「河津桜まつり」の会場へ向かう道が、伊豆半島の中央を走る国道414号と東伊豆の海岸沿いにある国道135号の主に2つしかないからです。

850本の河津桜は見頃

 渋滞の末、ようやく会場に到着…。

笹村アナ:「青空が広がってとてもいい天気です。見てください、すでに観光バスがたくさん止まっていて、たくさんのお客さんがいらっしゃっています。時間は今9時50分、到着予定時間から1時間遅れで、ようやくたどり着きました」

 午前10時の段階で、すでに会場周辺の駐車場は観光バスやマイカーでいっぱいに。駐車待ちの列ができているところもありました。

 祭りのメイン会場となる、河津川沿いの桜並木は…。

笹村アナ:「河津桜が見ごろを迎えています。ピンクの桜のトンネルの下は多くの観光客でにぎわっています。皆さん立ち止まって写真を撮ったり、上を見上げながら歩いたりしています」

 好天に恵まれた日曜とあって、多くの観光客が―。川沿いに植えられたおよそ850本の河津桜は、まさに今が見頃です。

黄色い菜の花との共演が春の訪れを感じさせます。

磐田市から来た家族:「とてもきれい。本当に最高、一番いい時」

神奈川県から来た家族
Q.桜どうですか?
A.「きれい」
Q.桜以外に楽しみなことある?
A.「カステラ食べる」

地元は大きな期待

 コロナ禍前は100万人が来場していた河津桜まつり。今年は3年ぶりに制限のない通常通りの開催で、地元は大きな期待を寄せています。

画像1: 地元は大きな期待

河津町観光協会 山田和子会長
Q.今年の観光客の数は?
A.「ここ1週間ぐらいで大変増えていてもう20万人を超えている。去年に比べてもどんどん増えていますので、去年30万人で、今年は50万人を目指している。100万人のお客様がいらした時で、河津町で20億円という経済効果がありましたので、少しずつ回復してきたらいいかなと思っております」

画像2: 地元は大きな期待

80の屋台が出店

 祭りには80の屋台が出店。その中で特に人だかりができている店が。行列のお目当ては、ピンク色の「さくらたい焼き」です。

画像1: 80の屋台が出店

藤枝市民 50代
Q.買うのにどれぐらい待った?
A.「15分から20分ぐらい。珍しくピンク色のたい焼きは見たことがないので、ちょっと興味があった」

 気になる、そのお味は?

藤枝市民 50代:「モチモチしていてすごくおいしい。いつも食べるたい焼きよりもこっちの方がおいしい」

笹村アナ:「こちらが河津桜の原木です。多くの方が写真撮影をしています。そして、前の道は大渋滞しています」

画像: 河津桜の「原木」

河津桜の「原木」

 桜並木から少し離れた道路沿いにある、河津桜の「原木」も満開です。河津桜はこの1本から広まったとされ、こちらにも多くの観光客が訪れていました。

 駐車待ちの列、会場周辺の渋滞は午後も続いていました。

駐車待ちをする人
Q.今どれぐらい時間がたっている?
A.「着いて1時間15分ぐらいは待っている。こんなに混んでいるとは予想外だった」

あまりの渋滞に到着時間が大幅に遅れてしまったという観光バスも…。

観光バスの運転手(千葉から)
Q.到着予定時間に比べて到着した時間は?
A.「3時間ぐらい(遅れた)。大変だった。だいたい予想はついていたが、ここまでとは思っていなかった」

Q.帰る時間は遅くなりそう?
A.「たぶんなると思う。予定では午後6時半(到着)の予定だが、たぶん10時ぐらいになる」

観光バスの運転手(長野から)
Q.すいません、きょうどちらから来た?
A.「きのう静岡市内に泊まった」

Q.何時に出発した?
A.「朝7時半」
Q.到着したのは?
A.「午後1時15分。沼津インターを降りてから途中休憩を挟みながら4時間ちょっとかかりました」

 番組スタッフとの出発時間の差は1時間半。道路の混み具合が増した影響もあってか、移動時間はおよそ2時間長くかかりました。

観光バスの運転手(長野から):「本当だったら静岡を出発して、ここ(河津桜まつり)に10時過ぎに着いて、2時間の撮影時間を設けて、この後、韮山反射炉へ移動して、そこでお昼の時間だったが、韮山反射炉に着く時間にようやくここに着いた。お昼もキャンセルした。この時期だからある程度の渋滞は覚悟してきたが想像以上だった。まさかここまでとは思わなかった」

Q.渋滞の中、どういう気持ちだった?
A.「どこでもドアがほしかった」

観光バスの添乗員:「申し訳ない。旅行会社としては厳しい判断だった」

 こちらのバスは予定を変更し、そのまま長野に帰ることにしたそうです。

画像2: 80の屋台が出店

 河津町観光協会によりますと、26日は1日でおよそ3万人が訪れたといいます。大盛況の河津桜まつり。開催は3月5日までです。