ポイントもらえるマイナンバーカードの申請期限は2月いっぱい…窓口は混雑 静岡市

静岡市民 50代
Q.マイナンバーカードは持っている?
A.「持っています。ポイントが付くって聞いて、だったらお得かなと思って」
静岡市民 50代:「2月28日までですよね。知っていますけど、まあいいかなって思う」
島田市民 60代:「世の中の流れだろうなというのもあって、作りました。ポイント? いろいろなものに使っちゃったね。本を買ったり、飲みに行ったときにペイペイでとか」
 合わせて2万円分のポイントがもらえるマイナンバーカードの申請期限が、いよいよ28日までとなりました。去年12月末から今月末にカードの申請期限が延期されたことに伴い、ポイントの申請の期限も5月末までに延長されます。

画像: ポイントもらえるマイナンバーカードの申請期限は2月いっぱい…窓口は混雑 静岡市

申請窓口は90分待ち

画像1: 申請窓口は90分待ち

西尾梓アナウンサー(22日):「静岡市の葵区役所です。マイナポイントがもらえるマイナンバーカードの申請期限が今月末に迫っているということもあって、葵区役所には多くの人が訪れています。現在、申請窓口は90分待ちとなっています」

 今度こそ本当のラストチャンス。静岡市の葵区役所にはマイナポイントをもらおうと、多くの人が“駆け込み申請”に訪れていました。

葵区民 60代:「母のマイナンバーの手続きに来ました。きょう本当に混んでいて、びっくりした。」

葵区民 50代:「期間が延長して間に合うなと思ったので滑り込みで」
Q.どのくらい待っている?
A.「1時間くらい」

画像2: 申請窓口は90分待ち

葵区役所戸籍住民課 石上慧悟主任主事:「ラスト1週間ということで、20日(月)からかなり申請窓口が混み始めている」

 静岡市の申請率は先月末時点で69.4%になりました。申請数の増加に伴い、今月から休日の交付窓口を4つから14に増やし、月に1万枚を交付できるように対応しています。交付は予約制で、ほぼ埋まっているようです。

画像3: 申請窓口は90分待ち

静岡市役所デジタル化推進課 安田洋一郎主任主事:「(マイナポイントの申請期限が)5月末まで延長されたが、カードを受け取ってからポイントを申し込むまでの作業もあるので、皆さまには早く手続きをとっていただきたい」

病院「マイナ保険証が昨年末から少し増えてきた」

 またマイナンバーカードを健康保険証として登録すると、7500円相当のポイントが付きます。厚労省によると、19日時点で登録している人はおよそ4860万人。実際に健康保険証として使っている人はどのくらいいるのでしょうか? すでにマイナ保険証を運用している病院を訪ねると。

画像: 病院「マイナ保険証が昨年末から少し増えてきた」

しずおか葵の森クリニック 古川敬芳院長(22日):「去年の正月明けから導入したが、当時は本当に(100人に)1人いるかどうかでしたが、昨年末あたりからは少し増えてきた」

 こちらのクリニックでは現在、マイナ保険証を使っている患者は4%ほどにとどまっています。普及は進むものの、あまり活用されていないようです。同意すれば過去の特定健診や薬の処方データを病院などに提供できるなど、便利な点が多いマイナ保険証。クリニックにとってもメリットがあるようです。

しずおか葵の森クリニック 古川敬芳院長:「今ある保険証が有効かチェックする機能がついている。従来だと月に何件かは期限切れだったり、会社変わって有効じゃない保険証の人が何人かみえた」

マイナ保険証どう使うの

 有効な保険証情報を調べるのはかなりの労力がかかったと話します。では患者はマイナ保険証でどのように使えばいいのでしょうか?

画像: マイナ保険証どう使うの

西尾アナ:「実際にマイナ保険証を使って受け付けをします」

 リーダーにカードを入れ、顔認証をし、過去の診療情報をクリニックに提供するかなどを選択します。

西尾アナ:「およそ15秒で受け付けが完了しました。」

 クリニックとしては受付で保険証情報を入力する手間は減りますが、スムーズとは言い切れないようです。

しずおか葵の森クリニック 古川敬芳院長:「将来的には解決するかもしれないが、カードを入れてデータのあるサーバーにアクセスしてやりとりして、(クリニックのパソコンに)情報が出てくるが、そのスピードが今のところ遅い。結構数十秒単位かかる時もある。受付で患者が並んでいる時に、結構待ち時間がストレスになる場合がある。スムーズかどうかは微妙。紙(の保険証で)でもらって確認した方が早い」

 またシステムを導入する際の労力や費用が課題となっています。実際、こちらのクリニックでは知人の手も借りながら、なんとか機械を導入したと話します。

しずおか葵の森クリニック 古川敬芳院長:「まとまった時間がないと(システムの導入は)できない。システムの複雑さと、(去年時点では)業者はどこに聞いたらいいのかわからなかった。特殊な操作が必要なので、医療現場と電子カルテのこともしっかり知っていて、通信のことも詳しい会社じゃないとなかなかできない」

 システムの導入は、病院や薬局にとって大きな負担になりますが、4月には導入が義務付けられる予定です。

 これに対し全国の医師ら274人が医療活動の自由の権利を侵害し、違憲であるとして、国を相手に裁判を起こしています。医師らは「経済的な負担や情報漏えいのリスクが大きい」などと主張しています。

 導入が義務づけられる病院や薬局のうち、現在98.6%がカードリーダーの申し込みを済ませ53.2%で運用が始まっています(19日時点)。健康保険証としても使えるマイナンバーカード。普及率はどこまで伸びるのでしょうか。