33歳女性は充電コードで首を絞められたか 容疑者は自宅風呂場で電動のこぎりで遺体切断か 静岡・沼津市の遺体遺棄事件
女性はスマホの充電コードで首を絞められたか
沼津市の31歳の会社員の男は、知人で磐田市の33歳の会社員の女性の遺体を自宅に遺棄した疑いで逮捕・送検されました。
捜査関係者によりますと、女性は車内で鈍器で頭を殴られたあと、車内にあったスマートフォンの充電コードで首を絞められたとみられるということです。警察は、女性の死因は、鈍器で頭を殴られたことによる「外傷性くも膜下出血」と「頸部圧迫による窒息」の疑いと発表しています。
容疑者の家の方から「不審な音」
白鳥衛記者:(24日):「容疑者の自宅の3階ベランダ部分では鑑識作業が行われています」
先週、容疑者の自宅のベランダでは捜査員がメジャーを使って距離を測る様子が…。捜査関係者によりますと、女性の遺体は、切断された状態でベランダなどから見つかったということです。現場は3階建ての一軒家で、この家に容疑者の男と妻、幼い2人の子ども、高齢の父親の5人が暮らしていました。
近隣住民:「非常に家族みんな仲が良い。考えられない」
女性は2月21日から行方が分からなくなっていて、家族が22日に行方不明者届を提出していました。近所の人によると、21日の夜に容疑者の家の方から「不審な音」がしたといいます。
近隣住民:「(午後)8時から10時ぐらいかな、ドスンドスンとかバタンバタンとか、そういう音が聞こえたのはいまだかつて初めてだった。それって、なにかおかしいなと思って」
この音との関係はわかりませんが、捜査関係者によりますと、容疑者は、家族が不在にしている自宅に女性の遺体を運び、風呂場で電動のこぎりを使って切断したとみられるということです。
電動のこぎりは、女性の殺害後に購入したとみられることなどから、警察は突発的な犯行の可能性があるとみて詳しい経緯を調べています。
容疑者の同級生「まだ信じられない」
容疑者と幼稚園から中学校まで同級生だったという男性は…。
容疑者の同級生:「素直に驚いた。仲良くしていたので、幼小中の頃は人当たりも良くて、勉強もそこそこできて、野球もうまかった。比較的引っ張るようなタイプ、周りを引っ張るようなタイプだった。あまりまだ信じられない」
一方、遺体で見つかった被害女性を知る人は…。
被害女性を知る人
Q.お子さんは?
A.「小学校の子がいると思うけど、たぶん男2人」
近所の人によると、女性はシングルマザーで子ども2人と暮らしていて、子どもたちと散歩やサッカーをしていたということです。
2人の接点は
沼津市に住む容疑者の男と、磐田市に住む女性はいずれも地元の青年会議所に参加し、去年は出向先の協議会で同じ委員会に所属していました。捜査関係者によりますと、2人は交際していて、別れ話をめぐってトラブルになったとみられています。また、女性は周囲に容疑者と金銭のことでもめていると話していたこともあったということです。
容疑者は死体遺棄について容疑を認めていて、警察は女性の殺害にも関与したとみて捜査を続けています。