告示まで1カ月…静岡市長選候補予定者が討論会 サッカースタジアムなどで熱い論戦 盛り上がる各陣営
難波喬司氏:「安心感のある温かい社会に静岡市をしていきたいと思っている。経済産業政策を強化して仕事づくりに取り組んでいくことが大事」
山田誠氏:「若者や企業に選んでもらえる街にしたい。子育てをしてきた経験の中で今の現状の中、子育て支援に手厚い静岡を作っていきたい」
26日、静岡市清水区で行われた公開討論会。
静岡市長選に立候補を予定している、県の元副知事の難波喬司氏(66)と元県議会議員の山田誠氏(61)が顔を揃えました。
新サッカースタジアムについては
テーマは、静岡市の未来展望と清水区のまちづくりについて。JR清水駅東口を最有力とされている新サッカースタジアムについては熱い論戦が交わされました。
難波氏:「1つはサッカースタジアムの誘致、もう一つは次世代技術の展開場。このスタジアムが世界最高の環境性能とSDGS性能を備えたスタジアムということを売りに出すと、投資をしてくれる人がいる」
山田氏:「食と観光の拠点であり、サッカースタジアムがその核となる、そして様々なイベントをここで行うことができれば、サッカーだけではなくて本当に様々なイベントができる素晴らしいところになると思う」
また、いずれもサッカースタジアムに賛成の立場から施設機能の複合化の重要性を訴えました。
難波喬司氏
選挙戦まで残り1カ月。候補予定者2人の動きも活発化しています。21日、難波氏は清水区民との意見交換を行っていました。
市民:「5大目標の中に水族館とか、市が30年度までの目標を立てている。目標はいいとしても、その仕事をどのように中身を変えて難波さんが基本とする方向に持って行くか」
難波氏:「仮に契約が通ればそれで進むが、中身は相当変えられると思っている。水族館の展示はデジタルを徹底的に入れるべきだと思っている。今の生体を使ったものは維持管理にものすごくお金がかかる」
海洋文化施設の整備については、展示内容を大幅に変える必要性を訴えました。
自民党や公明党、立憲民主党、国民民主党からの推薦を受けることとなった難波氏。25日、来静した立憲民主党の泉健太代表は…。
立憲民主党 泉健太代表:「熱海の事故やリニアのことでも、県の中で担当してきたということなので、実務能力、説明能力に期待したい。思った以上にアクティブな感じを受けた。あとは笑顔が素敵な方だなと」
難波氏が県を離れておよそ3カ月半。これまで様々な立場の人との意見交換の場を重ねてきました。選挙戦までの残り1カ月、引き続き市政運営の考え方を中心に訴えていく考えです。
難波氏:「いろいろな方から話を伺っていると、地域固有の課題がいっぱいあるこれを丁寧に解決していかないといけないので、市長は大変な仕事だとより実感してきた」
山田誠氏
一方、山田氏は24日、静岡市の中心街で「女性の集い」を開きました。
後援会 小澤喜一会長:「ちゃんとした具体的な政策を発表しているのは山田誠しかいない。政策論争は難波氏にできない。自分の考えないから。官僚は自分で責任をとらない人たち。川勝知事のナンバー2で動いていた人が、静岡市長になったとしてもナンバー2。結局川勝知事とべったり」
山田氏:「私は今も自民党に籍があるが、私はだからこそ自民党を変えなければならないと思っている。市議・県議で32年間、自民党の中でやってきた。だから自民党のよさも分かっている。理念も素晴らしいものだと思っている。でも今のやり方が本当にいいのか。市民を不在にしているのではないか。私はそこを問いたい」
ここでも、海洋文化施設について尋ねる声が上がりました。
出席者から質問:「田辺市長が来年度の予算取りをした。清水の海洋文化に何百億…、税金で賄いきれないと言っている。田辺市長は予算だけ組んだが、失敗してもそのつけを払うのはその時の市長だと言われている」
山田氏:「(海洋文化施設の)見直し・再検討はできるはず。市民が本当にこれを作っていいのか、きちんと説明責任を果たしていないから今大きな問題になっている。もう一度きちんと説明しながら再検討すべき」
組織に頼らない草の根活動で市内をくまなく回っているという山田氏。支援の輪が広がっている実感があると言います。
山田氏:「告示まで1カ月という中で、最後の追い込みになってきたと思っている。今回組織対草の根という形になっている。それをずっと最後まで続けてひとりでも多くの方と話して、支援の輪をさらに広げたい」
告示まで1カ月
様々な課題を抱える静岡市の今後4年間のかじ取り役を誰に任せるのか。告示まで1カ月です。