「行政対応なぜ是正できなかったのか」熱海土石流 県議会特別委員会で専門家から意見 今年度中に報告書まとめる方針
熱海土石流災害の静岡県の対応について検証する県議会の特別委員会が開かれ参考人の質疑応答が行われました。
参考人として招致されたのは土石流災害における県と熱海市の行政対応を検証した第三者委員会の青島伸雄氏ら3人の委員と、地質学の工学博士の塩坂邦雄氏、土木設計エンジニアの清水浩氏です。
熱海土石流災害では違法な盛り土が被害を甚大化させたと指摘されています。
委員からは面積が足りないことを理由に県が盛り土に森林法による規制をしなかったことについて委員会の報告書に書かれていないとの指摘がありました。
これに対し青島氏は「あくまでも土採取等規制条例から始まった議論だったため」と説明しました。
11日午後には清水氏が当時の行政対応について「なぜ是正できなかったのか。森林法を適用すべきであった」などと主張しました。
次回の特別委員会は12月に開かれ、今も避難生活を続ける被災者らが出席する予定です。
特別委員会は今年度中をめどに報告書をまとめる方針です。