【リニア新幹線】川勝知事と経済産業副大臣との面会は調整難航 そしてトンネル工事での新たな動き「先進坑」とは

川勝知事はリニア新幹線計画に対する静岡県の姿勢を、「駅がないから」などと批判した経済産業副大臣との面会の調整が、難航していることを明らかにしました。

画像1: 【リニア新幹線】川勝知事と経済産業副大臣との面会は調整難航 そしてトンネル工事での新たな動き「先進坑」とは

川勝知事:
「直接お目にかかりたいと思っておりまして、9日くらい分の候補日をあげたが、いずれも都合が悪いという返事が返ってきている」

 8日定例会見を開いた川勝知事。

 会見の中で言及したのは、7月25日に経済産業副大臣の口から飛び出したリニアに関する“ある発言”についてです。

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中谷真一経済産業副大臣
「自分のところに駅ができないからといって反対するのはとんでもない話だ」

「川勝知事の元に行き文句を言おうと思った」

 これは衆院・山梨1区選出の中谷真一経済産業副大臣が、
7月25日、甲府市内で開かれたリニアの経済団体の会合で口にした発言です。

 「駅ができないから反対している」などと工事着手を認めていない静岡県を批判しました。

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 「文句を言おうと思った」と名指しされた川勝知事はその翌日・・・

川勝知事 7月26日
「(7月25日・26日開催の全国知事会に)今回乗り込んでこられなかったので、私の方からぜひ中谷副大臣閣下のところに参って直接ご意見賜れればと。もし聞いてくれたなら私の方も説明したい」

 山梨県内で開かれた全国知事会の場で取材に応じた川勝知事は経産副大臣と“直接会って説明したい”との意向を示していました。

 さらに「駅ができないから反対している」と批判されたことについては・・・

川勝知事:
「そんなことは言っていない。何を怒っているのか、正確にご自身の口から直接伺ったほうがいい」

 中谷副大臣の発言からきょうで2週間。

 2人の“面会”は実現するのでしょうか。

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川勝知事:
「この月の下旬には海外に出張すると聞いていて、大変多忙を極めていると思っている。しかしながらこちらから提示した9日あまりを全て蹴られたので、都合のいい時に万障繰り合わせて説明にあがりたいと、あるいは直接話を受け賜わりたい。(面会は)海外出張から帰ってきてからになるかもしれないという感触」

トンネル工事の“新たな動き”

画像1: トンネル工事の“新たな動き”

 一方で、リニアをめぐっては“新たな動き”も。

 3日に開かれた「県の専門部会」。

 JR東海が山梨県内で実施しているボーリング調査などについて議論が交わされました。

 現在、南アルプスの山梨側では、静岡県の県境まで残り459メートルのところまでボーリング調査が実施されています。

 水の流出量も少ないことから、JR東海は・・・

画像2: トンネル工事の“新たな動き”

JR東海 担当者:
「順番としては静岡県側の水のデータがどうなっているかということも含めて取らないと(いけない)。量としては出てきた(水の)量を計っておいて、それをどう取り扱っていくかという部分は静岡県が掘ったデータも見ながらということでしか、なかなか対応ができないのかと考えていて、まずは大事なのは水の量をとにかく計っておく、時点時点の量を計っておくことかと思っている。」

 JR東海は専門部会の中で、今後静岡県内の水の流量を計測することを前提に、山梨県内で「先進坑」とよばれるトンネルの工事を進めていく方針を明らかにしました。

画像3: トンネル工事の“新たな動き”

 先進坑はリニアが実際に走る「本坑」と並行して掘られるトンネルのことで、作業用や避難用として使われていくものです。

 隣の県でボーリングとは違う本格的なトンネル工事が始まっていくことについて、きょう、川勝知事は・・・

川勝知事:
「山梨県内における工事なので、私どもは県境300mのところに行くまでに、このことについて安心させてくださいと言ってるわけだが、この高速長尺先進ボーリングにつきまして、山梨県内における湧水量や性質にそれまでと異なる傾向が確認された場合に専門家に相談し、必要な措置を講じるということが新たに付け加えられました。これは山梨県さん等の積極的なコミットによるところで感謝しているところ。」

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