日本平動物園の人気者シロサイ「サイコ」死ぬ 飼育員「関わる人みんなをすごく癒やしてくれた」 静岡市
静岡市の日本平動物園で長年人気を集めていたメスのミナミシロサイ「サイコ」が21日に死にました。
西尾梓アナ:
「亡くなったサイコは生前あちらの水に入り、よく泥遊びをしていて、その姿が来年者に人気だったということです。」
「サイコ」は1981年生まれの41歳で、和歌山県の「アドベンチャーワールド」から日本平動物園の開園20周年を記念して1989年に来園しました。日本平動物園によりますと2年ほど前から陰部から出血があり治療をしていましたが、21日午後、死にました。死因は膣がんでした。
おとなしい性格でパートナーのオスのサイ「タロウ」とともに泥遊びをする姿が来園者の人気を集めていました。
来園者:
「びっくりしました。2年前に来た時に中でご飯を食べている姿をみてすっかりファンになって、また来てみたけど、今一匹になっているときいてショック」
来園者の家族:
「おとといくればよかったなと思う。一頭だと寂しいですもんね。2頭いてちょっと雄大なところを見たかった」
来園者の家族:
「2頭しかいなかったら片方いなくなったら寂しいかと思う。(タロウは)なんかすごい寂しそうですよね。全然動かなくて、放心状態みたいになっちゃて」
ミナミシロサイの寿命は45歳から50歳くらいで、「サイコ」は国内では4番目の高齢だったということです。ミナミシロサイは国内に43頭しかおらず、園ではタロウとの繁殖にも挑戦しましたが実りませんでした。
日本平動物園飼育員・大谷舞さん:
「41年間というすごく長い時間生きてくれて、その内の30年近くを当園で過ごしてくれたけど、関わる人みんなをすごく癒してくれてとても感謝している。ただすごく治療も頑張ってくれていたので、穏やかに亡くなることができて良かったと思う」
甘えん坊で泥遊びが大好きだった「サイコ」。園ではあすからサイ舎前に2週間程度献花台を設置するということです。