「泥はすごく海洋生物に影響…」ダイビング関係者に広がる不安 静岡・熱海市の土石流災害
静岡県熱海市の土石流災害は、市の主要産業である観光にも大きな影響を及ぼしています。そのうちのひとつが、伊豆半島屈指の水中景観を楽しむダイビングです。こちらのダイビングスクールは、毎年夏には首都圏からの観光客などでにぎわいますが、ことしは緊急事態宣言の発出も重なり、電話やインターネットでのキャンセルが相次いでいるといいます。
豊嶋康志さん:「『土石流がこの状態で潜るとかダイビングっていうのは不謹慎と考えるのでキャンセルします』とはっきり言われる方もいらっしゃる」
災害後、熱海の海に潜っているときにがれきを目にしたという豊島さん。土石流による海への影響を心配しています。
豊嶋康志さん:「泥というのは、すごく海洋生物に影響を与えるので、底生生物や魚、貝にもダメージがあると思う」
色とりどりの魚の群れやダイナミックな景観が売りの熱海のダイビング。土石流が今後、海へどのような影響を及ぼすのか不安が広がります。
豊嶋康志さん:「残念でしかない。でも…ここでしか仕事ができないので、逃げるわけにはいかない。地に足をつけて頑張っていきたいと思っています」
自身も今回大きな被害を受けた伊豆山地区に住む豊嶋さん。コロナ禍や土石流に見舞われながらも、熱海の海と向き合い続けます。