大道芸W杯開催決定も一部アーティストは不信感「実行委員会の考え理解できない」 市民は「見たい」「盛り上げたい」 静岡市
「自分の組織が起こした問題ととらえていない」
出演予定のアーティスト 渡邊翼さん(15日):「問題としては奥野さんの不適切な発言。これは許せませんし、良くないと思うが、そこだけではなくて、体制に問題がある。9月17日に資料と不適切な発言と、かなり危ういというか、ほぼアウトの内容の資料が出ていたわけです。その時点で、(実行委員会は)まずいことになったと認識しているはずですし、実行委員の方いろんな方がいると思うが、早い話『問題が起きたことを問題視している』ようにしか見えない」
こう話すのは、静岡市出身のディアボロアーティスト・渡邊翼さん。渡邊さんは今回の問題を受けて委員会に説明を求めたといいます。
出演予定のアーティスト 渡邊翼さん(15日):「実行委員会からの返事が、信用ならない感じの返し方をされて『僕も怒ってます』みたいな。ありえないですよね。それって、自分が組織の一員という自覚がないというか、自分の組織が起こした問題であるととらえてないんですよ」
依然、実行委員会からは具体的な説明を受けていないという渡邊さん。自身の出場についても…。
出演予定のアーティスト 渡邊翼さん(15日):「まず説明をしてから、そして改善点を挙げてから、大会を開催していただかないと。正直今の段階で、開催をこのまま最優先するのであれば、僕は参加は辞退します。正直開催もすべきではないと思います」
「実行委員会の考えが、ちょっと私には理解できない」
一方、こんなアーティストも…。
出演を見送ったアーティスト ダメじゃん小出さん(14日):「大好きな大道芸フェスティバルでしたが、出演するのはやめることにしました」
こう話すのは27年連続で大道芸ワールドカップに出場していたダメじゃん小出さん。小出さんが出場の見送りを決めたのは、今回の問題が明るみにでるよりも前のことですが、過去に日本人アーティストへのギャラをなくすアイデアがでたことなど、これまで実行委員会の体制に疑問を感じていたといいます。今回の問題について、アーティストそして感じたこととは…。
出演を見送ったアーティスト ダメじゃん小出さん(14日):「もう全国的に、世界にも広がってしまうぐらいな酷い差別発言があり、そういう人をプロデューサーに据えた組織、根本から見直さない限りだめだと思うんですよ。差別的な発言は社会的に許されないことですから。そのような問題を起こしたにも関らず、開催に向けて動くという、今の実行委員会の考えが、ちょっと私には理解できないですね。この体制を全部リセットしない限りはでるつもりはありません。」
市民は…
実行委員会に対する不信感をあらわにするアーティストたち。ワールドカップ開催を待ちわびていた市民からは…。
静岡市20代:「やるんだったら自分も見てみたい。コロナ禍もいろいろあったし、そういうことで盛り上がっていけたらいいと思う」
静岡市30代:「100%心配ないとは言い切れないけど、私は、またああいう賑わったのを見たい思いがあるので、大丈夫だと思う」
静岡市70代:「みんなが待ってるからね。やってくれるということは、いいことだと思う。毎年やってるもんだからね」
自身もボランティアとして参加した経験があるという男性は。
藤枝市30代:「コロナで大道芸パフォーマーが、エンタメ全般ですけど、職を失ったというか本当に大変な思いをしていたと思うので、水を差す発言はあったかもしれないですけど、(開催を)するとなったらノーサイドで、あとはどう盛り上げていくか、そういうものを作っていけたら」