不適切盛り土に「横浜市水道局」と書かれたビニールシート 公共工事の建設残土が不正処分の可能性も 静岡・富士市
静岡県富士市内の不適切な盛り土から、公共工事で使われたとみられる廃材が見つかり、公共工事で出た建設残土が不正に処分された可能性があることがわかりました。
富士市大淵に造成された不適切な盛り土。2019年、この中から「横浜市水道局」と書かれたビニールシートが見つかりました。横浜市が発注した水道管の工事で使われたものとみられています。
横浜市によりますと、市が発注した公共工事で出た建設残土は、ほとんどが港の埋め立てに使われ、一部は民間の処分場に搬出します。横浜市では、工事を発注する際、建設残土の処分先を確認することになっていますが、その場所からさらに残土が移動させられていたとしても、確認する決まりはありませんでした。
一方、富士市は、建設残土が搬入された経緯がわからないため、現時点で、横浜市への対応は求めないとしています。
富士市建築都市対策課 増田圭佑さん:「建設工事においては、残土はどうしても発生してしまいます。事業者の方々におかれましては、適正な場所に処分をしていただきたいと考えております」