「まん延防止」適用の延長を政府に要請 「感染者が高止まり」「病床使用率が50%超」などが理由 県民は「効果があるか疑問」「仕方がない」 静岡県

 静岡県はきょう、6日が期限となっていた「まん延防止等重点措置」について、適用の延長を政府に要請しました。

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「まん延防止」適用の延長を政府に要請 「感染者が高止まり」「病床使用率が50%超」などが理由 県民は「効果があるか疑問」「仕方がない」 静岡県

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静岡県 川勝平太知事:「まん延防止等重点措置の要請を、再延長の要請をすることに決定いたしました」

 川勝知事は午後の会見で措置の延長を再び要請したことを明らかにしました。主な理由は、病床のひっ迫です。

川勝知事:「現下の感染動向を見ますと、1日あたりの感染者数は毎日1000人を超えております。減少傾向を見せておりますけれども、実質高止まり・横ばいの状況です。医療提供体制につきましては、きのう時点で感染者用の病床を614床確保しておりますけれども、病床使用率は53.4%となっており、国が示すまん延防止等重点措置の解除の目安である50%を上回っております。まさに、ひっ迫の度合いが高い状況であるということです」

 1月27日から始まった静岡県へのまん延防止措置。再び延長されれば、飲食店への時短営業などの要請も継続されます。

川勝知事:「専門家の中でも明確に延長に否定的な見解を出した方もいました。大きな理由は、飲食店が感染源になっているのではないので、まん延防止重点措置は規制が飲食店にかかるものであるから、したがって延長の必要はないというそれなりの筋の通ったものでございます。誠にこの飲食店の皆様方に対しましては、営業時間が制限されるということで心苦しい限りでございます」

判断材料には近隣都県の動向も

川勝知事:「感染者数が非常に多い首都圏並びに愛知県がまん延防止重点措置を延長している中で、本県が解除するわけにはいかないと、こういう議論もございました」

Q.重点措置が本当に効果があるのかと疑問の声も上がっていますが、再延長を要請するにあたって川勝知事が見るメリットを教えてください

A.「最大のメリットは人流の抑制です。県下におけるデータでございますけれども、まん延防止等重点措置を施行したその直後から人流が格段に落ちたと、6割落ちて4割になったということですね。これは大きな効果であるというふうに思います」

措置の延長に県民は…

静岡市民 70代:「まだ全然感染者が減ってないし、増えてもいないけど、このままで。だから、まん延防止になっても別にいいです。医療体制もそうなんですけど、やっぱり感染者数が多いということはそれ以上になっている人がいるかもしれない」

静岡市民 20代:「そんなに効果があるのかなという疑問が一番大きいかなという感じ。でも、まん延防止があると出掛けるのを控えようかなとか、そういう意識にはつながるので、延長した方が感染拡大防止にはなるかなという感じ」

静岡市民 20代:「バイトがずっと時間短いから、収入に問題が出るかなと」

静岡市民 60代:「第5波のときはワクチンとかで、だいぶ収まってきたなと思ったんですけど、今回はそれでもなかなか収まらないところがあるので、延長もやむを得ないという感じがします。とにかく今は感染が収まってくれることを祈りたいと思います」