【混乱 静岡県議会】給与給与・ボーナスの返上を正式に表明した川勝知事に対し議会側は

「コシヒカリ発言」を巡る給与返上問題で、川勝知事は県議会本会議で返上する考えを正式に表明しました。これに対して議会はどう対応するのでしょうか。

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【混乱 静岡県議会】給与・ボーナスの返上を正式に表明した川勝知事に対し議会側は

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川勝知事 県議会 午前11時すぎ
「私の給与返上に関して、県議会をはじめとして
県民の皆様に十分に私の考えをお伝えしておらず、
不信の念を抱かせてしまったことをまずもっておわび致します。」

県議会6月定例会最終日となった12日、頭を下げた川勝知事。

コシヒカリ発言

 事の発端は、おととし10月の参議院静岡選挙区の補欠選挙で浜松市議や県議を務めた経験のある候補者の応援にかけつけた時の発言です。

画像1: コシヒカリ発言

川勝知事 浜松・中区 おととし10月:
「あちらはコシヒカリしかない。ただ飯だけ食って、それで農業だと思っている」

 候補者にゆかりのある浜松市と御殿場市を比べ、「御殿場市にはコシヒカリしかない」と言い放った川勝知事。

 いわゆる、この「コシヒカリ発言」をきっかけに、給与やボーナスの返上を自ら表明していました。

 ところが先週、それが実行されていなかったことが明らかになったことで、全国的にこの問題が再び注目を集めることになったのです。

画像2: コシヒカリ発言

 「コシヒカリ発言」をめぐっては当時、県政史上初となる知事の辞職勧告決議が可決される事態にまで発展しています。

川勝知事 おととし11月:
「自らにペナルティーを課すと考えるわけですが、差しあたって年末の手当・ボーナスとか12月の俸給は全額県民の皆様に返上する」

画像3: コシヒカリ発言

 この時、川勝知事は2021年12月の給与とボーナス、あわせて440万円余りを返上する意向を示していました。

 知事が給与やボーナスを返上する場合は「条例の改正」が必要になります。

 当時、川勝知事サイドは県議会12月定例会で条例改正案を提出しようと動いていましたが、
 県議会最大会派の自民改革会議は「辞職を勧告したのであって、給与の減額を求めたわけではない」と条例案に反対する姿勢を見せたことから、川勝知事は提出を見送りました。

 結果的に、この2021年12月の給与とボーナスは全額支給されています。

画像4: コシヒカリ発言

11日

 川勝知事は11日・・・

画像1: 11日

川勝知事 県庁 11日
「知事の報酬は、皆さんご承知の通り自分で決められません。ですから、2月議会は統一地方選挙、その直前ということで、今回の6月議会でもこの議論が出てこなかったので、私はこれはもう出せないと。出しても(議会で)通らなければ、なんのためかってことになりますから。したがって、そういうふうに思っていました」

 選挙などで忙しく、条例改正案を出せなかったとした川勝知事。

 県によると、11日までに「知事の謝罪を求める」などの批判や苦情の電話やメールが
県内外から390件寄せられています。

 川勝知事は自らの口で、議会で説明するとしていて、最終日となった県議会はいつも以上に注目を集めることになりました。

画像2: 11日

自民改革会議は

 県議会での知事の発言に先立ち、
県議会最大会派の自民改革会議は非公開で対応を協議しました。
一体何を話していたのでしょうか…。

自民改革会議 増田享大代表 午前10時すぎ

Q.今 決まったことは?

「流れの報告をさせていただいて、知事の発言を受けてどうしましょうと話をさせていただいた状況ですので」

Q.意見は?
「いろんな意見はありますので、(知事の発言を)聞かないと分からないので」

画像: 自民改革会議は

12日の本会議

午前11時すぎ。

12日の県議会で川勝知事は何を語ったのでしょうか?

川勝知事 県議会6月定例会 午前11時すぎ:
「私の給与返上に関して、県議会をはじめとして
県民の皆様に十分に私の考えをお伝えしておらず、不信の念を抱かせてしまったことをまずもっておわび致します。
給与を返上するための条例案を提案したいとの思いはその後も全く変わっておりません。今議会では今月5日の常任委員会において、給与の返上が実行されていないことに対し、言動不一致であるなどのご指摘がありました。私は県議会において
給与を返上するための条例案を審議いただける環境に変わったと認識いたしました。
つきましては、私は次の9月県議会に、
給与の一部返上するための条例案を提案したいと存じます」

画像1: 12日の本会議

 次回、9月の県議会で給与を返上するための条例改正案を提出することを
明らかにしました。

 川勝知事の発言後、議会は一旦休憩に。

 各会派は急遽、知事に対する質問の作成に追われました。

 この質問状をめぐっても自民改革会議内で意見が二極化しているようです。

画像2: 12日の本会議

 複数の自民関係者によると、川勝知事に対して「不信任案決議」を出すべきといった県議もいて
意見がまとまっていなかったといます。

 会派内でも一枚岩になっていないことが明らかになり、急きょ議員総会を開いて協議しました。

まだ県議会は再開されません。県庁から根方記者の中継です。

根方ゆき乃記者:
「まだ本会議再開の見通しは立っていません。休憩に入って7時間ですが自民改革会議内にも様々な意見が出てまとまらない状態。本会議はあす午前0時まで延長が可能になりましたが、今議会運営委員会が収集されたようです。」

新たな動きがあったようです。
自民改革会議の対応が決まりました。知事の不信任決議案を提出するということです。

根方ゆき乃記者:
「大きな動きがありました。自民改革会議が不信任決議案を提出することを決め、公明党にも説明したそうです。ただ可決に必要な票を集められるかどうかは不透明です」