【新型コロナ】静岡県内で２８人が新たに感染。浜松で病院クラスター、富士市では変異ウイルスクラスターの疑い

静岡県内の新規感染者は２８人で、自治体別では静岡市が６人、富士市が５人、藤枝市が３人、浜松市や県外在住の人がそれぞれ２人などとなっています。

浜松市２人のうち１人は、中区の遠州病院の２０代女性医療従事者です。
遠州病院ではきのうまでに医療従事者や患者ら４人の感染が確認されていたことから市はクラスターと認定しました。
市によりますと、感染は家庭内にも広がっていて、２次感染を含んだ関連の感染者は７人となっています。
遠州病院では去年１１月にもクラスターが発生し、１４人の感染が
確認されています。
病院によりますと、外来診療は通常通り行っていて、感染者と接触があった職員や患者らに定期的に検査を行っていくということです。

富士市の事業所では、きょうまでに５人の感染が確認され、新たなクラスターに認定されました。
このうち１人は変異ウイルス検査で陽性が確認され、県は変異ウイルスクラスターの疑いがあるとみています。
また、西部保健所管内でも新たに１人が変異ウイルス陽性となり、
感染経路は不明だということです。
変異ウイルス陽性はほかにも相次ぎ、静岡市で新たに１人が確認されました。
市によりますと、すでに変異ウイルス陽性が判明している人の濃厚接触者だということです。
静岡市内での変異ウイルス陽性はこれで３１人で、県全体では１０８人となりました。

●県健康福祉部　後藤幹生参事
「変異株に関しては感染力１．３倍強いといわれる。
クラスターも大規模になるリスクが高まりますし、　今まではクラスターにならない程度でも、クラスターになってしまう。一　気に広がるリスクもある。
おそらく今後のクラスターはほとんど変異株になると想定される」

来週にはゴールデンウィークを控え、県は改めて警戒を呼び掛けています。

●県危機管理部　杉山隆通危機報道官
「いよいよ来週からＧＷが始まります。本県はおおむね横ばいだが、４都府県で緊急事態宣言が出る。４都府県への訪問は極力回避するとともに本県への来援も自粛をお願いします」