違法な盛り土でまた逮捕者 連続放火の疑いも そしてエスパルス「必勝祈願」 【一気にわかる今週の静岡】
南の街・御前崎市で雪
静岡県で、もっとも南に位置する御前崎市で雪が降りました。今週水曜、冬型の気圧配置の影響で、県内に強い寒気が流れ込み、19の観測地点のうち、9地点で真冬並みの寒さとなりました。気象台によりますと、この週末は暖かくなりますが、来週火曜から水曜にかけて、平年より気温が低くなる見込みです。
スギ花粉が舞う季節に…
今年も「あの季節」が来てしまいました。至る所から舞い上がる「スギ花粉」。こちらは、今週火曜、松崎町で撮影した映像です。県農林技術研究所によりますと、今年のスギ花粉の飛散量は、平年の1.6倍、去年と比べ2倍程度になる見込みです。
静岡市駿河区では、今月8日にスギ花粉の飛散が始まりました。ちなみに去年は、「飛散開始」が2月15日、「飛散終了」は4月17日でした。
浜松市で放火の疑いがある火災が3件
放火が疑われる火事が「連続」しています。
北川彩アナウンサー:「今月11日正午ごろ、浜松市北区役所の敷地内にあるこちらの資源回収ボックスで不審火がありました。この中には3分の1程度の高さまで雑誌などが入っていたということです」
先週土曜の正午ごろ、浜松市北区役所の駐車場に設置されたリサイクルボックスから火が出ているのを、近くを通りかかった人が見つけ警察に通報しました。
火はおよそ30分後に消し止められましたが、リサイクルボックス内の雑誌などが焼けました。けが人はいませんでした。
北区10代:「怖い。(家が近いので)自分の家に火をつけられたらどうしようと思う」
三ケ日町50代:「残念だし悲しい。火事を目の当たりにしたことがあるが、本当に足が震えた」
引佐町70代:「住民の皆さんとしては非常に不安になる。身近なことだから、ボヤとかあったら特に不安になる」
浜松市北区役所の周辺では、ほかに2件の放火が疑われる火事が起きています。火事があったのは8日と9日で、現場はいずれも北区役所から車で5分ほどの住宅街。8日にはごみ集積場のカラス除けのネットが、9日は集積場にあったごみが燃えました。
北川彩アナウンサー:「8日に不審火があったゴミ集積場です。今は実際に通報があった時間帯と同じ午後6時です。ゴミ集積場の近くには街灯があり、また辺りにはたくさんの家が立ち並んでいます。ただ周りを見ても薄暗く、人通りはありません」
2つの現場の位置関係は、道路を挟んで100mほどしか離れていません。
近隣住民
「消防車がきて驚いて、どこに行くのかと思った。(家の)目の前にきた。見に行ったら、カラス除けのネットがきれいに燃えていた。(ゴミ集積場の裏が)今この草の状態なので、燃え移ると大変だなと思って」
近隣住民:「30年くらいここに住んでいるが、全然そういったことはなくて、初めてなので、多分皆さんびっくりしていると思う。ちょっと怖いなと思って
家の周りものをしまうようにしている」
警察は、3件の火事について連続放火の可能性も視野に捜査しています。
違法盛り土…御殿場市の業者も逮捕
違法な盛り土をめぐり、また逮捕者です。御殿場市 土砂条例違反などの疑いで逮捕されたのは、市内の残土処分会社の45歳のの代表取締役の男です。警察によりますと、男は御殿場市長から、市内の神場地区の土地に造成された盛り土を、去年3月までに撤去するよう命じられたにも関わらず、従わなかった疑いが持たれています。
神場地区は、JR御殿場駅から車で10分ほどの場所です。警察によりますと、違法に造成された盛り土は、面積がおよそ2万平方メートルで土砂の量は10万7000立方メートルに及ぶと推定されています。土砂のほとんどは、神奈川県などの関東圏から運ばれた建設残土とみられ、男は8トンダンプ1台につき、8000円で受け入れ、少なくとも1億円以上を得ていたとみられています。
捜査関係者によりますと、男は容疑を認めているということです。
観光バス横転事故は「フェード現象」が原因と結論
白木愛奈アナウンサー:「小山町須走です。道路に大きなバスが横倒しになっているのが確認できます。また運転席部分の窓ガラスが大きく割れ、車体も破損しています」
去年10月、小山町須走の県道で、観光バスが横転した事故。1人が死亡、28人が重軽傷を負いました。この事故を受け、自動車メーカーはバスのアクセルペダルやブレーキなどの記録装置を解析。その結果、性能や作動に問題はなかったとする報告書を警察に提出しました。
警察は、バスの車体には故障がなかったと判断し、事故当時、運転手がフットブレーキを使いすぎたことにより、ブレーキが利きにくくなる「フェード現象」が事故の原因と結論づけました。
逮捕・送検された運転手は、処分保留で釈放されていて、警察は、過失運転致死傷の疑いで捜査を続けています。
どうなる浜松市の新野球場
完成後、安定して運営を「続けられるか」も肝心です。
静岡県 川勝平太知事(16日木曜):「野球に対する関心は高いと思っている」
16日の定例会見で川勝知事が言及したのは、浜松市西区の遠州灘海浜公園に建設が予定されている新しい野球場についてです。新球場の規模は、アマチュア団体が使用する1万3000人収容か。それとも、プロ野球の試合ができる2万2000人収容か。
川勝知事は、5年前に、こんな発言をしています。
川勝知事(2018年):「プロがプレーできるような球場というのが条件の一つになると思う。いったん造るとなれば、そうしたことも視野に入れながら球場は考えたい。2万2000(人収容)は譲れないなと。草薙が2万2000あって、それより小さいもので浜松がOKと言うか。やらまいかとおっしゃるところが草薙よりでかくないと困るというのが大勢ではないかと」
そして、16日も…。
静岡県 川勝平太知事
Q.草薙球場であっても、年間10試合ぐらいしかプロ野球が行われないわけですけれども、この浜松につくる球場をあくまでも、知事はよくプロ野球規模と言うが、そこのプロ野球規模ですとか、ドーム型にこだわる理由は何でしょうか?
A.「プロ野球全体の動きもある。プロ野球界でもファームからではあるが、静岡への熱い視線も感じられるまでになり、そうした空気は、静岡のドームに対して、ドームというか、まだ決まっていませんけれども、そうしたものであった方が望ましいという方向に向いているなと。球場がきっちりしていると関心が示されることは確実だなという感じがある」
プロ野球の試合ができるドーム型の球場が望ましいという見解を示す川勝知事ですが、その場合の事業費は、概算でおよそ370億円にのぼると言われています。
静岡県 川勝平太知事:「少し時間をかけて、本当にこれから、大きなお金を投じるに値するかどうか、官民連携の可能性があるかどうか、これは極めて大きなテーマで、私も関心を持って見ているところであります」
JR東静岡駅前には新たな図書館建設へ
さらに、県は、静岡市内に新たな図書館を建設予定です。
伊地健治アナウンサー(14日火曜):「JR東静岡駅前にあるグランシップの駐車場です。まさに駅の目の前の好立地ですが、県はこの場所に新たな図書館を建設する予定です。新年度の当初予算にはこの場所の発掘調査などを目的に、1億5500万円を計上しています」
新しい県立中央図書館の総事業費は、およそ192億円と想定されていて、2027年度の開館を目指しています。
東静岡エリアでは静岡市のアリーナ施設誘致計画も
一方、同じ東静岡エリアでは、静岡市が、アリーナ施設の誘致を計画しています。
静岡市 田辺信宏市長(15日水曜):「多額の税金をつぎ込んで、巨大なハコモノをつくる時代ではないという認識を私は持っています。そういった施設を造るにしても民間の力・資金・ノウハウを連動させるということ。また、公益性と事業性を両立したビジネスモデルで、そのような社会インフラを整備していくという考え方であります」
アリーナの規模は、プロスポーツの試合やコンサートなどが開催できる大きさで、市はスポーツ観戦で5000席以上、音楽イベントで、8000席から1万席を想定しています。
アリーナの機能や役割を検討する委員会では…。
岩田孝仁委員(14日火曜):「音楽興行の日数が年間の半分ぐらいとしているが、実際に半分は全国的に見て可能なのか?」
岸昭雄委員(14日火曜):「どこまで行政が負担をしてこの事業に関与するのか、という議論で確認したいのは、市がどこまで負担を考えているのか、かなりクリアにイメージしておかないと」
市の想定では、建設費はおよそ100億円から200億円。運営費は、年間2億円から3億円程度としています。
アリーナ施設の誘致について、静岡市民は…。
静岡市民 女性40代:「期待は大きいです。うん。やっぱり駅にすごく近いって、目の前っていうのが魅力じゃないかなと思うんですよね」
静岡市民 男性70代:「予算だけです。ハコモノ行政って、ホントに集客できるのか有効活用できるのかってのは、ちょっと問題ですね」
静岡市民 女性20代:「お金かかっちゃうけど、私的には近くにできるのはいいかなって思う。ただ凄い混んじゃったりすると、この辺に住んでる人からしたら、ちょっと迷惑になるかなと思う」
静岡市の、新年度の当初予算案では、アリーナ整備計画の調査費として、およそ3100万円を計上しています。
東伊豆町の伊豆アニマルキングダムでワラビーの赤ちゃん誕生
お母さんワラビー、3匹目を出産です。東伊豆町の伊豆アニマルキングダムで、カンガルー科の動物、ワラビーの赤ちゃんが誕生しました。お母さんワラビー「きび」の「お腹の袋」から顔を出している赤ちゃんワラビー。
神奈川からの来園客:「赤ちゃんがかわいかった」
「きび」の出産はこれで3匹目。このあとも、3~4カ月は、お母さんの「袋の中」で過ごすそうです。
清水エスパルスが必勝祈願
11月まで42試合が続きます。
12日の日曜、清水エスパルスは、静岡市清水区にある神社で必勝祈願を行いました。戦国武将、武田信玄ゆかりの魚町稲荷神社で行われた必勝祈願には、リカルド監督や、新キャプテン鈴木義宣選手らが参加しました。
鈴木義宣選手:「1年でのJ1復帰がチームの目標であります。全員でつかみ取りたいと思っていますので、今シーズンもご支援ご声援のほどよろしくお願いします」
清水エスパルス、ジュビロ磐田、藤枝MYFCの県内3クラブが、同じJ2で迎える新しいシーズン。いよいよ、熱い戦いが始まります!