天竜区の土砂崩れ現場に雨 二次災害に備え浜松市は警報機を設置 住民から不安の声も…
浜松市天竜区の土砂崩れ現場も雨の一日となりました。二次災害に備えた対策が取られています。
土砂区崩れの現場に雨が…
原川朋華記者:
「浜松市天竜区ではけさからしとしとと雨が降り続いています。土砂が崩落した起点では二次災害に備えた準備が進められていて、危険を知らせる警報機も設置されました」
あらわになった山肌に、雨がしみ込んでいきます。
伊地健治アナウンサー(9月25日):「斜面を利用して多数の住宅が建っている住宅地なんですが、その斜面、数十メートルに渡って崩れ落ちているのがわかります」
9月24日、台風15号の大雨によって浜松市天竜区緑恵台で発生した土砂崩れ。住宅3棟が巻き込まれ、3人がけがをしました。崩落の起点に違法な盛り土があった可能性が浮上しています。
発生直後、県と浜松市が崩落を防ぐための応急対策を講じましたが、住民からは再び崩れてしまわないか不安の声も…。
近隣住民:「雨が降ったら避難してくださいと言われた。隣近所には避難してくださいと言われたら、一緒に連れてってと頼んだ」
被害の爪痕に浜松市は…
発生から10日が過ぎた今も、現場に残されたままの被害の爪痕。朝から雨模様となったきょう6日。起点付近には、地面のずれを感知する伸縮計と異常を知らせる警報機が設置されました。
浜松市の担当者:「お宅の方にも重機が通ったり、移動させてもらったり、本当にご協力がないとできないものですから、その点も合わせてお願いしたいと思います」
浜松市によると今回土砂崩れが起きた現場について、住民から少なくとも4回「土が運び込まれている」などの情報提供があったといいます。しかし熱海市の土石流災害を受けて去年実施された「盛り土総点検」では対象に含まれていませんでした。浜松市は「規模が小さく、点検の根拠となる法令に該当しなかったため」としています。