山梨県の長崎知事は改めて静岡県の対応に不快感を示す「山梨県内で行使される行政権の主体は誰か」

リニア工事のボーリングを巡る対応で川勝知事が15日「山梨県に礼節を欠いていた」と反省の弁を述べたことについて、山梨県の長崎知事は16日「行政権の所在が最大の問題」と改めて不快感を示しました。

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山梨県の長崎知事は改めて静岡県の対応に不快感を示す「山梨県内で行使される行政権の主体は誰か」

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山梨県 長崎幸太郎知事:
「そもそもですね、山梨県内における民間活動に対して、行使される行政権、その主体は誰かと、ここが一番大きな本質的な問題であると思っています。でそれは当然その司法も含めた国か山梨県であるわけで…」

 語気を強め、改めて不快感を口にした山梨県の長崎幸太郎知事。

 山梨県で進むボーリングを巡って静岡県が県境から300メートルの地点より先に進まないよう、JR東海に求めたことに長崎知事は苦言を呈していました。

 15日の会見で「礼節を欠いていた」と反省の弁を口にした川勝知事。

 これについて長崎知事は「静岡県は大切な隣人で、その意向には敬意をもって接したい」としながらも、「権限は静岡県にない」という考えを強調し、改めて科学的な根拠を示すよう静岡県に求めました。

 また川勝知事が今後は山梨県と連携したいとして、静岡県の専門部会への参加を促したことについては…。

山梨県 長崎知事:
「専門部会に参加するというのは筋が違っていて、それをなにがしか権限の発動を求める静岡県さんが、しっかりとしたそのファクトとともに私どもにお示ししていただくのが出発点であろうと思う次第」

 長崎知事はこのように述べ、専門部会へは参加しない考えを強調しました。