富士山で男性登山者の救助を手助け ワンゲル部所属の女子大学生に感謝状 静岡・富士宮警察署
遭難が多発している富士山。16日に白内障のため動けなくなっていた男性登山者の救助を手助けした横浜市の女子大学生に、感謝状が贈られました。
24日午後2時、静岡県富士宮警察署の佐野信浩署長から感謝状を受け取ったのは、一橋大学に通う横浜市の宮川一花(ひみか)さん20歳。宮川さんは16日、富士宮口登山道の九合五勺付近で、白内障で動けない状態だった男性を見つけ県警山岳遭難救助隊に連絡。男性のリュックを背負って下山するなど、救助を手助けしたということです。宮川さんは大学のワンダーフォーゲル部に所属していて、16日は1人で富士山に登り下山中に男性と遭遇しました。
宮川一花さん:「私が声をかけたことによって、何もなく下山できたことがうれしかった。部活動で学んだ山岳の知識を生かしながら、自分の出来ることであればまた人を助けることが出来ればいいなと思っています」
富士山では2022年7月10日から8月23日までに、43件(44人)の遭難が発生しています。県警は「体調などを考慮して途中で引き返す勇気を持ってほしい」と呼び掛けています。