床上・床下浸水の被害9400軒以上…台風15号から1カ月 不便な生活続く…泥はかき出したが居間に畳や障子はなく 静岡県
静岡市清水区
柴山良子さん(72):「この辺ですね、この辺まで(水が)きました。靴がみんな泥んこになっちゃって」
柴山良子さん、72歳。夫と息子の3人で暮らす柴山さんの自宅は、近くを流れる川の氾濫で床上およそ70センチほどまで浸水。3台あった車も流されました。
柴山良子さん(72):「アルバムも泥に浸かっちゃったんですけれども、疲れちゃって。また整理しようと思っているんですけれども」
被災から間もなく1カ月。家に流れ込んできた泥はボランティアの協力もあり、ほとんどかき出しましたが、居間の畳や障子はないまま。今も不便な生活を強いられています。
柴山良子さん(72):「あんまり先のことまで考えられなくなっちゃた。ボランティアの方とか、大勢の方に助けられてね、やっとここまできました。本当に感謝しています、みんなに」
静岡県によりますと、県内では21日までに9400軒以上で床上・床下浸水の被害が確認されています。
磐田市
原川朋華記者:「午後3時です。作業員が通行止めの看板を外しました。路上に土砂はなく道路表示も見えるようになっています」
台風15号の影響で土砂崩れが発生した磐田市の平松地区と神増地区。21日午後、この地区を南北に走る県道44号線が、27日ぶりに通行できるようになりました。
住民:「解除したので、ありがたい。買い物に行くにも楽になったから」
こちらは発災6日後の様子です。土砂は2カ所で県道に流出し、それぞれおよそ500メートルと350メートルにわたって通行止めに。およそ1カ月の間、ボランティアの手作業や散水車によって
土砂の撤去作業が進められ、ようやく通れるようになりました。
県土木事務所によりますと、県道44号線では最大で高さ4メートルの土砂が積みあがっていたところもあり、開通に時間を要したということです。
静岡・磐田市 草地博昭市長:「まさに日常が一歩近づいたというところですが、まだ、暮らしが100%戻ったとはいいがたい状況です。できるだけ被災者のみなさんに寄り添った支援や暮らしが戻るようなサポートを、これからも心がけていきたいと思っています」
磐田市では21日までに災害ボランティアの募集を終了しましたが、今後も社会福祉協議会を通じて活動は継続していくということです。