電子黒板に無線LAN…小学校にプレハブ新校舎建設 児童増加にうれしい悲鳴 静岡・長泉町
人口増加を喜ぶ一方で、新たな課題が
長泉町の長泉小学校。現在、1044人の児童が学んでいます。文部科学省の調査によると今年度、全国で児童の数はおよそ7万7千人減り、189の小学校が廃校に。県内でも7校がなくなっています。そんな中、長泉小では児童数はほぼ右肩上がりで増えているのです。背景にあるのは、町の人口の増加。10年前と比べ、およそ2500人増えました。県内で人口が増加したのは長泉町のほかに2つの自治体だけです。
長泉町 教育推進課
日々崇二課長:「長泉町は新幹線の三島駅が近かったり、透明、新東名のインターチェンジも近い場所にありまして、非常に首都圏のアクセスがいいこと。また子育て施策についても、古くから力をいれてきたのと、さまざまな行政サービスの効果も相まって」
町の未来を担う子どもの増加を喜ぶ一方で、課題も浮かび上がりました。教室が足りなくなってきたのです。
長泉町 教育推進課
日々崇二課長:「現在、長泉小学校が37学級あるんですけど、既存の普通教室の数からしてぎりぎりの状態で運用しております」
三浦徹記者:「この教室、以前は図工室でした。こちらに画版がおかれているのが名残です。現在は少人数教室として算数の授業につかわれています」
図工室や音楽室などの特殊教室を、普通教室として使うことで、児童の増加に対応。以前は集会などを行う多目的室も現在はパーティションで2つに仕切られ、4年生と6年生が少人数教室として使っています。2年後に児童数はおよそ1100人となることが予想されていて、やりくりもそろそろ限界が…。そこで―。
新たなプレハブ校舎には最新設備が
長泉町 教育推進課
日々崇二課長「令和4年度については37学級から38学級に増える予定になっておりまして、もう既存の校舎では運用できないと判断しまして、新しい校舎を建設することにいたしました」
長泉小ではA棟だけでしたが、児童数の増加に伴い、B棟、C棟と増築を繰り返していました。そして先月、運動場の一角にプレハブの新校舎が完成したのです。新校舎は2階建てで、8つの教室を設置。多目的トイレや、電子黒板、無線LANなど最新の設備を備えていて、新学期から運用されます。
長泉町 教育推進課
日々崇二課長:「今までちょっと子どもたちに不便をかけてしまった部分があったかもしれないですけども、こちらの校舎建つことによって図工室も通常通り使えますので、少人数教室も確保できるということで、余裕を持った学校運営ができると考えている」
Q:もっと児童が増えても大丈夫?「はい」「こどもたちが増えているということはとても街に活気が出てとてもいいことだと考えております」