売り上げ減、協力金なし 「まん延防止措置」適用外 静岡・磐田市の居酒屋は…
飲食店からは複雑な声
鈴木誠記者:「浜松市への通勤客も多い磐田駅です。磐田市の飲食店には時短要請などは求められていませんが、飲食店の方からは複雑な声が聞こえてきます」
JR磐田駅から徒歩1分にある焼き鳥が名物の居酒屋「連凧」。磐田市はまん延防止措置の適用外となりましたが、影響は出ているといいます。
連凧 店主
鈴木睦さん:「酒類の販売はかなり落ちています。ご家族の方はかなり減っていますね」
取材した10日、店は通常通り午後5時から12時まで営業し、訪れた客は地元の常連客が中心でした。
磐田市在住 40代男性:「結局の浜松の人が磐田の方とか来るわけだもんで、なんか違うかなって思っています。昨日祝日だったからかもしれないですけど掛川行ったらすごく人が混んで賑わってましたんで、ひょっとしたら掛川もそういった影響はあったのかなと思っています」
磐田市は「まん延防止」の対象外に
県西部では浜松市以外で唯一10万人あたり感染者がステージ4となっている磐田市。鈴木店主は、当然、磐田市も措置の対象になるだろうと思っていたといいます。
連凧 店主
鈴木睦さん:「人口の割に感染者の方が増えていたので覚悟はしていましたけども(適用が)外れて安心した半面、このままいって磐田の感染者の方が増えないかという心配ももちろんありますね」
県の追加指定の動きは…
売り上げが落ち込む一方で、まん延防止措置の対象外であるため協力金は出ません。食材を仕入れている業者からも悲痛な声が聞こえています。
連凧 店主
鈴木睦さん:「酒屋さんも肉屋さんも非常に困っていますね。いままで補償とかもほとんどありませんし、その割にも酒なんかはかなり落ち込んでいるということでお話うかがっていますね。従業員さんが突然辞められたりとか、こういう状況で先が見えないせいもあると思うんですけど、特に若い方が離職するケースが増えているようなことは聞きます」
川勝知事は感染状況に応じ、まん延防止措置の指定市町を増減させる考えを示していて、焦点は磐田市や焼津市などを追加指定するかどうかだとみられています。
連凧 店主
鈴木睦さん:「今回もまん延防止等が適用になった場合はこれもまたいい機会だと思って、今まで来店されづらい方のためにテイクアウトに力を注いでいきたいと思っている。振り返ってくよくよしてもしょうがないので、気持ちを切り替えて前向きに明るく生きていきたい」