交付率75.6%で全国9位!静岡・西伊豆町でマイナンバーカード普及のため独自電子決済カード「サンセットコイン」を活用
「2024年度秋に現在の健康保険証の廃止を目指す」
国による健康保検証との一体化方針で注目を集める「マイナンバーカード」。
身分証などにも使えますが、静岡県の交付率は9月末時点で49.7%です。そんな中、県内で最も高いの交付率を誇るのが「西伊豆町」です。
西伊豆町 上松和巳主幹
「今、西伊豆町では、10月23日現在で75.6%の交付率、約町民の4分の3が今、交付を受けていると言う形になっている」
県平均の49.7%に比べると、マイナンバーカードを取得した人がかなり多いように見える西伊豆町。実は、国内で比べても全国9位の交付率なんです。(※西伊豆町調べ)
高い交付率の背景には“秘策”が
西伊豆町 上松和巳主幹:
「企業回りだとかたくさんして出張サービスもたくさんしたし、今も接種会場に出張で行ったり、選挙の期日前投票の会場で出張サービスをしたり、個人のお宅にも、もちろん出かけるしそんな形で外に出て一生懸命足を使って交付率を伸ばすために、今は努力をしているところ」
コロナまん延前には、企業に飛び込みで交付に向けた営業をかけたり、選挙の期日前投票所に出張手続き所を設けた西伊豆町。
65歳以上の高齢者の割合が県内で一番多いという西伊豆町ならではの理由もあるようで・・・
西伊豆町 上松和巳主幹:
「西伊豆町の場合は、結構身分確認を持っている方が高齢者になると保険証だとか、顔写真入りのものがほとんど無い。なので、そういった身分証明に使う方が結構多くいるので、それを1枚持っていれば、身分証明にもなるので、そういった方の方がお年寄りの場合は多いのかなというふうには感じている」
そもそも、マイナンバーカードとは、国民一人一人に割り振られた個人番号が記載されたカードです。
身分証に使えたり、住民票などの公的な証明書をコンビニで取得できるなどのメリットがあります。
一方で、個人情報流出が心配という理由などから、作ることをためらう人がいるのも現状です。
国は交付率の低さから、マイナンバーカードを作成すると電子マネーなどで、最大2万円分のポイントを付与する事業を行っています。
ポイント還元で町独自に5000ポイント上乗せも…
西伊豆町 上松和巳主幹:
「うちの方は「サンセットコイン」と言って、地域通貨こちらの方になるが、こういったものを使って、こういったサンセットコインに入れると、付加価値をつけて5000円分のポイントがついたり、やはり皆さんお得だねっていうことで、来ていただけるっていうのが結構多いですね」
サンセットコインとは、西伊豆町内だけで利用できる電子決済カード。
使われる通貨単位はその名も「ユーヒ」。サンセットだけに、「夕陽」という意味です。
使用可能な店舗はスーパーや飲食店、ガソリンスタンドなど町内150店舗にも及びます。
こうしたこともあってか、マイナンバーカードを作った町民の8割がポイントの受け取りにサンセットコインを選んでいるといいます。
西伊豆町 上松和巳主幹:
(Q5000ポイント上乗せとなると結構大きいと思うが、町民の皆様からの反応は?)
「すごくいいんです。実を言うと、これがあるから(西伊豆町に)来たよとか、逆に一人、やはり他所の方で転入の方でこれがあるから西伊豆に転入してきましたという人もいた」
では、実際に使っている人はいるのでしょうか…。
店員:
「こちらが400円になりますね。こちらが1万4000円入っていますので、400円引かせていただきますね、400円ね」
町内で取れた新鮮な魚や手作り総菜などが人気の「はんばた市場」。
西伊豆町 70代
Q.サンセットコインは便利?
「便利です」
Q.どんなところが?
「現金を出さなくても、これで買えるから便利」
「サンセットコイン」物価高対策でも活用
町民に好評のサンセットコインですが、現在は町が物価高対策で予算をつけ、サンセットコインで支払うと10%が還元されるキャンペーンも行われています。(※来月末まで)
健康保険証との一体化案でマイナンバー取得を検討する町民にとっても1つのきっかけになっています。
西伊豆町 70代
「使います。今、12月までキャンペーン中だから、だからすごくお得」
Q.どんな所で使う?
「西伊豆町でないと使えないから、だからここら辺のお店とか、アオキ(スーパー)、HAC(ドラッグストア)、あとはこことか。」
Q.使えるところは大体サンセットコインで支払う?
「そうですね、そうすると10%還元してくれるから、すごく助かっている。車屋もそうだし、ガソリンスタンドでも還元してくれるところがあるから、だからこれで支払うとすごく楽」