昨年度児童虐待の相談件数過去3番目に多い3708件 静岡県 「虐待かもと思ったらすぐに児童相談所や警察に連絡を」
静岡県は昨年度の児童虐待の相談件数が3708件で、2021年度と比べて9件減少したものの、統計開始から3番目に多いと発表しました。
県が公表したのは保護者による虐待の件数で、2000年に始まった統計開始から過去3番目の数となりました。
虐待の内容別では、心理的虐待が2191件で、およそ60%。
そのうち、子どもの前で配偶者に暴力をふるういわゆる面前DVが9割近くを占めています。
次いで身体的虐待が809件と、全体のおよそ20%でした。
虐待を受けた年齢別の状況では未就学児が44%でおよそ半分を占めていることもわかりました。
また実の父親、母親による虐待が全体の8割以上でした。
県は今年度、児童相談所の職員を3人増員したり、外国人の子どもにも対応するため、児童相談所にテレビ電話を通して通訳ができるタブレットを新たに配置したりしています。
子どもの安全安心を守るためには、早い段階での対応が重要だとています。
県こども家庭課 村松規雄課長:
「虐待かもと思ったらすぐに児童相談所や警察に連絡をお願いいたします。全国共通ダイヤル「189」は24時間対応で匿名でも相談ができるので、ぜひ協力をお願いします」