「保育園で預かってもらえない」…クラスター発生の病院関係者が差別被害 静岡県「正しい知識を広げたい」
クラスターが発生した静岡市の静岡済生会総合病院で深刻になっているのが、患者や職員、その家族に対する差別や風評被害です。
済生会病院会見(きのう):「うちの職員の子どもが保育園で預かってもらえないとか、別の入り口から入ってほしいとか、いろいろなことがある。職員の配偶者も(勤務先から)2週間は来ないでくれなど、いろいろある。(差別を受けたのは)今回の病棟とは関係のない部署で働いている職員の家族もいる。是非ともご理解をいただきたい」
他にも済生会病院の患者が介護施設から受け入れを拒否されるなど、患者や職員、その家族に対する差別事例の報告が少なくとも15件あったということです。
静岡県も感染拡大に伴い、こうした誹謗中傷が県内で広がりつつあることに危機感を強めています。
静岡県疾病対策課 後藤幹生課長(きのう):「どうしてそんな考え方になるのか理解できない。正しい知識を広めていきたい。病院を退院した方は感染力はない。コロナという新しい病気に打ち勝って退院された方を労って、どういった症状に注意したらいいか、経験を聞いて知識を共有して、感染防止に役立ててほしい」