「抜き取りは22年前からあった…」 焼津カツオ窃盗事件の裁判で元漁協職員の男が証言 静岡地裁

静岡県焼津漁港の冷凍カツオ窃盗事件の裁判が、6日静岡地裁で開かれ焼津漁協元職員の男は「22年前からカツオの抜き取りがあった」と証言しました。

画像: 「抜き取りは22年前からあった…」 焼津カツオ窃盗事件の裁判で元漁協職員の男が証言 静岡地裁

 起訴状などによりますと、元焼津漁協職員の男(40)と水産加工会社元社長の男(61)ら5人は2021年2月、焼津漁港で冷凍カツオおよそ4.5トンを盗んだ罪などに問われています。6日静岡地裁で弁護側による被告人質問が行われました。

 初公判で起訴内容を認めている元漁協職員の男は、カツオの抜き取りについて「自分が漁協に入った22年前からあった。悪いことをしているという認識はあったが、ルーティーンになっていた」と話しました。
 5人のうち唯一起訴内容を否認している水産加工会社元社長の男は、盗まれた魚を購入していたことは認めた一方で、「(元漁協職員の男に)抜き取りを依頼したことはない。市場で顔を合わせることも電話で話すこともほとんどなく、記憶にありません」と述べました。
 次回の裁判は20日で検察側の被告人質問が行われます。