引き下げの目安は20%以下…静岡県西部の病床使用率40%台で「ステージ3」継続 県の専門家会議
静岡県健康福祉部 後藤幹生参事
「西部地域の先生から『まだ西部の医療機関は大変ひっ迫、病床占有率も50%は下回りましたが、40%台と高い値が続いているし、特に医療従事者が大変疲れてきている』という状況があって、結論はステージ3を維持するということになりました」
きのう9日時点で、県全体の病床使用率は25.9%。ただ、県西部では42.9%と、いまだひっ迫した状況にあります。
引き下げの目安は病床使用率20%以下
ステージ2に引き下げる基準については…。
後藤幹生参事
「西部の病床使用率が下がってきて、ステージ3の目安は20%以上ですので、それを下回るくらい」
Q.病床20%は県全体か県西部か?
A.「私の考えでは、県全体で20%に下がったときにまず(専門家会議に)お諮りする。西部も20%に達していないけども、かなり下降傾向で西部の先生から『これぐらい下がっているから大丈夫』という意見をいただければ、下がる可能性はあります」
高齢者施設従事者や基礎疾患ある人優先し、早く多く接種することに注力
一方、おととい8日時点の県内高齢者の1回目ワクチン接種率は19.6%で全国ワースト4位。多くの県民がワクチンを打てるようになるまではまだ時間がかかる状況です。
専門家会議では、基礎疾患がある人が優先される64歳以下のワクチン接種について、基礎疾患の種類によって優先順位をつけるかどうかも議論されました。
後藤幹生参事
「とにかく多くの人に早く打っていく。それが一番大事なことじゃないかという意見にまとまった」
Q.優先的にこの人たちを打つべきとまとまったものは?
A.「特に今回はそこまで県で独自に決めるということはなく、あまりこまごま優先順位を決めることに捉われるより、とにかく多く早く打っていくことに注力すべきと。原則的には高齢者施設の従事者や基礎疾患のある方を優先的に打つ。余力があれば、それ以外の方をできるだけ早く打っていく。そういう議論だと思います」