静岡県が緊急事態宣言を要請 川勝知事会見(2)「経験したことのない最大級の危機に直面」

 静岡県の川勝平太知事は16日、記者会見を開き、緊急事態宣言の適用要請とまん延防止等重点措置の適用区域を拡大したことを発表しました。

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デルタ株が84% 4~50代でも重症化

 県民の皆様にお願いだが、直近の感染動向では約8割がデルタ株。正確にいうと84%ということで、7月はじめには一桁だったのが、7月末には67%。今は80%台の半ばまできたということ。感染力が極めて強いデルタ株です。そのクラスターが頻発している。事例としては事業所、学校、保育園、幼稚園、カラオケ店などであって、人数も大規模化しています。
 感染要因となる行動としては友人との飲食、県外への旅行、県外からの帰省などがあげられる。そして家庭内感染ではほぼ全員が感染しているのが現状。
 また症状としては40~50代で重症化している方が多い。また30代以下の若者も、若年層におかれても発熱、下痢などの症状が続く方が増えてきた。回復後に長期間息苦しさやだるさが続く後遺症に悩まれている方が多く出ていると医療現場から指摘をいただいています。
 そこで各事業所、学校、保育園、幼稚園などの皆様にはお盆休み明けについては従業員や生徒さん、児童の皆さんの発熱管理の徹底をお願いしたい。発熱者、体調不良者については休ませるなどしていただき、職場内へウイルスを持ち込ませない努力をお願いします。

「これまでに経験したことのない最大級の危機」

 県民の皆様や事業者の皆様にはさらなるご負担をおかけすることになるが、本県は今間違いなくこれまでに経験したことのない最大級の危機に直面しています。
 人と人との接触機会を減らすことが最大の防御となるので、県民の皆様には8月末までのセルフロックダウンを心がけていただくことを切にお願いしたい。繰り返すが、すでに医療機関は通常の医療に影響が出ているということ。今後さらに感染が拡大することが予想されることから、医療提供態勢の崩壊により救える命、あなたご自身、あなたの大切な人が救えなくなる可能性もある。どうかセルフロックダウンを心がけてくださるように付してお願いする。