【橋げた落下事故】救助を手伝った人「血だらけの人もいた」 上り2車線を対面通行に…国交省は迂回呼びかけ 静岡市清水区
須藤誠人アナウンサー(9日午前11時ごろ):「工事中の橋げたが落下した国道1号静清バイパスの現場です。事故発生から3日が経ちましたが、今も落ちた橋げたは歩道や車道の一部を覆ったまま残されています。そしてきょうは警察官15人ほどが入り、現場検証が行われていて、今も橋脚の上からの確認が進められています」
再開された警察の現場検証。巨大な橋げたは今も車道と歩道を覆うように、事故直後と同じ状況にあります。
「血だらけの人やヘルメットが割れた人も…」
6日未明、静岡市清水区の国道1号静清バイパスで、高架化工事中に橋げたが落下し、作業員2人が死亡、6人が重軽傷を負いました。落下した鋼鉄製の橋げたは、長さ63メートル、重さは140トンありました。
近隣住民 70代:「ドドドン、ドドドンというような音が2回に分けて伝わってくるような形で」
救助に駆け付けた近隣住民:「もう血だらけになってしまったり、意識のない人もいた。たぶん上にいた方で、落ちた反動でヘルメットも割れたりしていた」
事故に巻き込まれた8人のうち7人は高所で作業をしていて、亡くなった2人は橋げたと一緒に落下し、地面との間に挟まれたとみられています。その後の捜査関係者への取材で、上にいた7人が転落防止用の命綱をしていたとみられることが新たに分かりました。
国交省の静岡国道事務所によりますと、当時行われていたのは橋脚に乗せた橋げたを水平方向にずらす「横取り」という作業。
橋げたを橋脚にはめ込む際に、何らかの理由で落下したとみられます。
現場周辺は上り2車線を対面通行に
事故によって交通にも影響が出ています。
須藤誠人アナウンサー:「現在事故現場付近の下り線は通行止めとなっています。そのため上り2車線で対面通行が実施されています。合流地点であるこの場所は、車が詰まっている場面も見られます」
国交省は国道150号=通称・しみずマリンロードなどへの迂回を呼び掛けています。