静岡・川勝知事の「給与返上問題」追及続く 公明・早川氏「返上発言は県民に向けてではないのか」

 静岡県議会はきのうに続き、27日も川勝平太知事のいわゆる「コシヒカリ発言」を巡る給与返上問題について質疑が行われました。
 代表質問では、公明党の早川育子議員が川勝知事の給与返上について尋ねました。

静岡・川勝知事の「給与返上問題」追及続く 公明・早川氏「返上発言は県民に向けてではないのか」

公明党県議団 早川育子議員:「(給与返上されていなかったことが)発覚当初の記者会見では『返上の意向はあるが、議会に相手にしてもらえなかったので返上しない、県民と約束していない』との発言がありました。給与等返上すると発言されたのは、県民に向けてではなかったのですか?」

静岡・川勝平太知事:「私は県議会に給与減額の条例案を提出するという具体的な行動だけが、県民の皆様へのお約束になると考えておりました。特に県民の皆さまには不信の念を抱かせてしまったことを深くお詫び申し上げる」

静岡・川勝知事の「給与返上問題」追及続く 公明・早川氏「返上発言は県民に向けてではないのか」

 自らの発言を振り返り、県民に対して謝罪をした川勝知事。きのうの質疑では給与返上のための条例案の提出までに1年半以上かかったことについて問われた際、辞職勧告を受けたことで「条例案を出しても通らないと思い込んでいた」などと説明していました。

公明党県議団 早川育子議員:「真に返上する気持ちがあれば、議会の承認がなくてもできる何らかの方法があったのではないかと検討されなかったのでしょうか?」

川勝知事:「今となれば条例案を提出するために、どういうやり方があり得たのか、よく考えるべきだった」

 知事の給与返上に関する条例案の採決は、10月13日に行われる予定です。