光熱費が一般家庭で約2000円の値上げ…クリスマスに必要なあの果物にも影響、家電量販店では節電につながる”省エネ”家電が人気
約2000円もアップ
県内でも本格的な寒さが続くなか、気になるのが光熱費の高騰です。
中部電力では平均的な一般家庭の1カ月当たりの電気料金が去年12月分は7153円だったのに対して、今年12月分は9189円と1年間で2000円あまりの値上げを実施。
静岡ガスも今月分のガス料金を先月分に比べて484円値上げしています。
街の人の声は
街からは「節約」の声が・・・
静岡市民 20代:
「一人暮らしなので負担が直接来るけどしょうがないかなと思って、なるべく節電を心がけている。湯たんぽを導入しようかなと思っている、(エアコンを)使わないために」
60代:
「(光熱費が)相当高くなった感じがする。今まで何千円だったが、1万円確実に超えているので、高くなったと思う。無駄な電気は付けないように、無駄な電気は消しておくと、使わない部屋(の電気)を消しておく」
静岡市民 40代:
「これから冬でどんどん寒くなるので、これ以上(光熱費が)上がるのかと思うとつらい。エアコン買い替えた。ちょっと古かったので、新しい方が省エネになると聞いたので、うちのエアコン3台買い替えた。あとお風呂も冷めないうちに皆で追い炊きしないように入っている」
ケーキに必要なあの果物も
「光熱費の高騰」に頭を抱えるのは、家庭だけではありません。
栗田麻理アナウンサー:
「赤く色づいていておいしそうですよね。冬に最も甘くなると言われているイチゴですが、こちらのビニールハウスでも光熱費高騰の影響を受けているそうです」
今週末にクリスマスが控える中、ケーキなどにも重宝されるいちご。
本来、春先が旬のいちごも、ビニールハウスを活用することで1年中食べられるようになっています。
ところが・・・
去年から200万円もアップ…
ジャパン・ベリー 上山 優代表:
「私のところは(ビニールハウスの面積が)大体2万6000平米。年間に重油を使う量が8万から8万5000L使う。それでこの重油が高騰して、前年と今年を比べると200万円くらいアップしている。本当に厳しい状況」
こちらのビニールハウスでは、光熱費削減のため暖房を使う量を減らそうとビニールハウスの中に、さらにビニールのカーテンを重ね、熱が逃げにくいように工夫しているといいます。
ビニールハウスの運営にも大きく影響する光熱費。
それでもなるべく値段を変えずにいちごを届けたいと話します。
ジャパン・ベリー 上山 優代表:
「不安はもちろんあるが、嘆いてばかりいられないし、できることは全力投球して、お客さんにおいしいって感動してもらえる世界を作りたい」
家電量販店でも動きが
栗田麻理アナウンサー:
「静岡市にある家電量販店です。光熱費高騰を受けて、電気代・水道代などを大幅に削減できる家電に注目が高まっています」
静岡市内の家電量販店。
12月はボーナスを支給する企業が多いこともあり書き入れ時です。
そんな中、店内には節電や節水など、省エネに関するポスターが多く飾られていました。
コジマ×ビックカメラ静岡店 高野恭平主任:
「光熱費がどんどん上がっていく中、省エネ家電を求めるお客さんが非常に多いので、売れ行きが上がっている。今だとエアコンや冷蔵庫が人気」
電力消費量が最も多いエアコン
寒い時期には欠かせないエアコン。
資源エネルギー庁によると、一般家庭で使う家電製品の中で、電力消費量が最も多いのがエアコンだといいます。
暖かい空気を部屋の中で循環させる機能が付いたものなどが人気だそうです。
コジマ×ビックカメラ静岡店 高野恭平主任:
「暖かい空気は上にのぼってしまう。部屋が暖まるとサーキュレーターの機能を搭載しているので、こちらに切り替えて暖かい空気を下にもう1度送る、暖房と送風を繰り返してくれるので、省エネに間違いなくつながる」
2番目に多い冷蔵庫
また、電気消費量が2番目に多いとされている家電が冷蔵庫です。
今では冷蔵庫にAIが搭載されていて、食品を入れるタイミングを予測し、鮮度を守るため事前に自動冷却をしたり、使わない時間帯に自動で霜取りをするなど、節電の為に冷却機能を効率良く使うことができるといいます。
コジマ×ビックカメラ静岡店 高野恭平主任:
「電気代は上がる一方と言われている世の中なので、電気代を少しでも抑えていただければ、家庭の負担も減ると思うので、ぜひ省エネ家電を選んでいただければと思う」