自民「議会軽視だ」 川勝知事「まだ判断仰ぐ段階でない」 前日の知事発言で一波乱 静岡
静岡県議会9月定例会は、川勝平太知事の給与減額の条例案について、知事に深く反省をすることを促す付帯決議を付けて可決し、閉会しました。
採決「本決議案を原案通り可決することに賛成の方はご起立願います(起立)」
本会議最終日の13日、川勝知事の「コシヒカリ発言」に対して、知事自らが提出した給与減額のための条例案について、県議会は原案通りの付帯決議を付けて全会一致で可決しました。
知事発言で波乱も
一方で、知事が12日、議会に諮られていない三島市での構想を発言したことが県議会を揺り動かしました。
静岡県 川勝平太知事(12日):「三島を拠点にしまして、東アジア文化都市の発展的継承センターのようなものを置き、今、土地を物色していると。詰めの段階に入っておりますけども」
この発言を受け、県議会最大会派の自民改革会議からは「議会を軽視している」という声が上がり、議会で緊急質疑が行われました。
河原崎聖議員:「東アジア文化都市2023のレガシー継承拠点建設の事業は、どの程度まで進められているのか」
川勝知事:「東アジア文化都市の取り組みを一過性に終わらせることがないよう、レガシー創出に向けて私の思いを語った。何も決まっていない」
可決された付帯決議では川勝知事に「今後、不適切な発言があった場合には辞職する」という発言に責任を持つことなどを求めています。
川勝知事「まだ判断を仰ぐ段階でない」
一方、今回の発言について「不適切だとは思わない」などと答弁した川勝知事は閉会後取材に対し、こう説明しました。
川勝知事:「場所が決まり、ある程度こちらの案が出て、でき上がってからでないと予算措置もできませんのでね。ご判断を仰ぐような段階にないことははっきりしているわけです。それをご説明する機会を得たということです」
関係者によりますと議会は、来週以降に委員会を開き知事の12日の発言についての対応を検討する見通しです。
(13日深夜放送)