コロナ禍で売り上げ半減…ミナトの海鮮料理店が半年かけて完成 インパクト十分の「まぐろラーメン」 静岡市清水区
東京都からの客:「とても新鮮でおいしいですね満足しています」
お客さんが絶賛する店とは、静岡市清水区の清水魚市場「河岸の市」のまぐろ館2階にあるお食事処「ととすけ」。清水港で水揚げされたマグロや新鮮な海鮮が味わえるとあって平日でも行列ができるという人気ぶり。
一番人気は色々なマグロの食べ比べができる「まぐろトロ三昧定食(1870円)」。脂が乗った本マグロのトロ、あっさりとしたバチマグロ、柔らかくねっとりしたビンチョウマグロ、旨味が口の中に広がる すき身とまさにマグロざんまいです。
定食には店の名物でもある「ととすけ揚げ」が付いてきます。1本のマグロから2個しか取れない希少部位のカマをオリジナルの製法で揚げて、甘辛いタレに黒コショウをピリッと効かせた癖になる 味に仕上がっています。
人気の店「ととすけ」も新型コロナの影響で…
ととすけ 百々裕基社長:「コロナ前と比べて(売り上げは)半分ぐらいです。今年に入ってお客さんが来てくれるようになって、3分の1ぐらいに盛り返している。まだまだ厳しい状況が続いています」
実は、清水魚市場「河岸の市」は、コロナ前は地元からはもちろん、国内外の観光客が年間約100万人訪れていましたが、コロナ禍では年間76万人と減少。「ととすけ」があるまぐろ館では15店舗中コロナの影響で2店舗が閉店しました。特に苦戦しているのが夜の営業です。
ととすけ 百々裕基社長:「夜の営業ではほとんどお客さんは来ていただけない状況なので、今は平日の夜は営業をやめてしまいました。夜の売り上げがあってやってこれたが、夜の営業がないということで非常に厳しい」
コロナ前は平日も夜の営業を毎日していた「ととすけ」。コロナの影響で夜のお客さんがパタッと来なくなり、去年の4月から土曜・日曜・祝日のみの営業にしました。そんな中、百々社長は 新メニューの開発に取り組んだのです。
社長「インパクトあるメニューを」
ととすけ 百々裕基社長:「新メニューを作るにあたって、普通のメニューを作っても、お客さんに来ていただけないのは重々承知ですので、なにかインパクトがあるものを作りたいと思っていました」
構想から半年、試行錯誤して 完成させたのは…。
ととすけ 百々裕基社長:「お待たせしました。こちらが新メニューのまぐろラーメンです」
マグロのことを知り尽くした人気店「ととすけ」が作り上げた「まぐろラーメン」。このラーメンの命はスープ。これが本当においしいんです。その日に入荷した新鮮な魚のアラで炊くスープは、魚から出る旨味がたっぷり。
スープは魚のアラで
ととすけ 百々裕基社長:「うちはスープに使う魚の種類が、毎日違うので、微妙ながら味が変わると思うんですよ。その辺を楽しんでいただいてもいいと思います」
このラーメンにはチャーシューではなく、インパクトがある「マグロのカマのから揚げ」が乗っています。
ととすけ 百々裕基社長:「通常メニューの『ととすげ揚げ』は揚げた後に甘ダレを絡めてあります。まぐろラーメンに上に乗っているのは、同じカマの部分なんですけれども、『から揚げ』にしてある。しかも皮を取っていますので、すぐ召し上がれるようになっています」
客「女性でもあっさり食べられた」
「カマのから揚げ」の皮はパリパリ、身はふわふわ」。ほぐして混ぜれば、スープのコクが増して、味の変化が楽しめます。 「まぐろラーメン(880円)」は 火曜、木曜、金曜の午後6時から20食限定で提供。そのうち10食限定で海鮮太巻きをセットにすることもできます。3月16日からスタートさせた「まぐろラーメン」。お客さんの反応はどうだったのでしょうか?
静岡市内からの客:「すごいボリュームもあって マグロってイメージ的に魚っぽいにおいが出ちゃうのが心配だったけれど、それが全然なくておいしいです」
静岡市内からの客:「最初は脂が強いかなと思ったら、まったく(そんなことはなく)女性でもあっさりと食べられて本当においしいです」
マグロ愛があふれる店「ととすけ」が本気で作った「まぐろラーメン」。社長は大きな期待を寄せています。
ととすけ 百々裕基社長:「夜の営業に来ていただけるように、唯一無二の『まぐろラーメン』が出来ました。ぜひ来てください」
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